【武蔵小金井の歯医者】歯周病に関するよくある質問について

虫歯と同じく、歯周病という病気自体をまったく知らないという方はいないと思います。
歯周病は“静かなる病気”とも言われていて、発症の経験がある方も非常に多いです。
しかし、詳しい症状などについて把握している方は、おそらく多くないでしょう。
今回は、歯周病に関するよくある質問にお答えしたいと思います。

歯周病ってどのような病気?

歯周病は、歯に大きな影響を及ぼす感染症の一種です。

口の中には元来、20種類ほどの歯周病を引き起こす菌が介在しており、こちらがプラークで繁殖することで歯肉が腫れ上がったり、歯槽骨が溶けたりしてしまう感染症が歯周病です。

初期症状に気づかれにくく、知らない間に進行してしまうおそれがあり、症状が進行しすぎると、歯の脱落を起こしてしまうことも考えられます。

そのためにも、早期発見、早期治療が重要と言われています。

歯周病と歯槽膿漏は違う?

歯周病と同じく、歯槽膿漏という病名もご存知の方は多いかと思いますが、実はこれらの病気は同じものです。

かつては、歯の周辺の歯茎が腫れて膿が出るという症状から、歯槽膿漏と呼ばれていました。
しかし、現在では、歯茎だけでなく、歯を支える歯槽骨を始め、歯の周辺の広範囲にさまざまな症状が表れるため、歯周病という名称が用いられています。

歯周病は治る?

歯周病を発症すると、歯茎は元の健康であった状態には戻りません。
しかし、しっかり治療をすれば炎症は改善し、病状の進行、組織の破壊は止めることができます。

そのため、元の状態に戻らないことを“治らない”ととらえることもあれば、炎症がなくなり、病気の進行を止めることを“治る”と定義することもあります。
こちらが、医師や患者さんの解釈によって変わるため、歯周病について複雑化してしまっているのではないかと推測できます。

ただし、元には戻らないからと言って、歯周病を放置すると歯を失う原因になるため、歯周病と診断された場合でも、面倒と思わずしっかりと治療とケアを続けることが重要です。

歯周病と診断されたらどうすれば良い?

歯周病と診断されたら、歯周病の治療を受ける必要があります。

歯周病は、歯周組織の炎症を表す総括的な病名で、炎症の起きている範囲により歯肉炎と歯周炎に分けることができます。
歯肉炎とは歯茎の範囲での炎症のことをいい、歯周炎とは歯茎だけでなく歯槽骨(歯を支える骨)や歯根膜(歯と歯槽骨をつなぐ組織)、セメント質(歯の根を覆う組織)におよぶ炎症のことを指しています。
その炎症の範囲や炎症による骨の吸収の程度によって、治療方法は異なります。

また、詳しい治療方針は患者さんごとに口の状態が異なるため、一度歯科クリニックで口内をチェックしてもらい、診査した後に治療方針が提案されます。

歯周病と全身疾患の関係は?

歯茎は体の中でも非常に敏感な組織です。
また、口の中は全身の中でも微生物、細菌などがもっとも多く存在している場所でもあります。

そして、あらゆる全身疾患と歯周病の関連性が、近年の研究により指摘され始めています。

歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、中かでも糖尿病との関連は深く、糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因の一つでもあります。

歯周病は遺伝する?

歯周病は、細菌感染により起こる病気で生活習慣病です。

歯周病の全てが遺伝による疾患ではありませんが、一部の歯周病は遺伝が原因と解明されつつあります。
両親のどちらかが歯周病により歯を失っていると、本人も歯周病になりやすいと言われております。

また、虫歯の場合は、ミュータンス菌が母親から子供に感染することがわかっていますが、歯周病菌の感染経路はまだ解明されていません。

同じ家で生活している家族内で感染することもありますので、食器やコップ、箸などは使い分けるようにしてください。

歯周病の効果的な予防法は?

歯周病は、口内に棲みついた細菌によって炎症が引き起こされる病気です。
そのため、最大の歯周病予防は、原因となる細菌を取り除くことです。

口内においてバイオフィルムが形成されてしまうと、マウスウォッシュなどに代表される薬液では、取り除くことは大変困難になります。

こちらは、機械的に取り除くことが重要であり、もっとも手軽な方法は、日々のブラッシングやデンタルフロスなどを怠らずに行うことです。
それでも歯石は蓄積されてしまうため、定期的に歯科クリニックにて歯石除去を行うことも重要です。

つまり、毎日のプラークコントロールと定期的なメンテナンスを確実に行うことが、もっとも効果的な予防法だということです。

まとめ

ここまで、歯周病に関するよくある質問にお答えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
歯周病は進行が早く、なおかつ悪化するとさまざまな全身疾患にもつながるおそろしい病気です。
また、遺伝や家庭内での感染リスクもあるため、家族が一丸となってブラッシングなどのセルフケアを徹底し、定期的に歯科クリニックで歯石のメンテナンス、クリーニングを行うべきです。

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