虫歯とは、ミュータンス菌や糖質などの虫歯の原因菌が出す酸によって、歯のカルシウムが溶かされ歯が脆くなり、歯に穴が空いてしまう病気です。
虫歯とは、ミュータンス菌や糖質などの虫歯の原因菌が出す酸によって、歯のカルシウムが溶かされ歯が脆くなり、歯に穴が空いてしまう病気です。
虫歯のメカニズムに大きく関わっているのは、主に糖質・ミュータンス菌・歯質の3つです。
お口の中のミュータンス菌が糖質を取り込むと、歯石(プラーク)が形成されます。その歯石が糖質により酸化し、歯質を溶かすことでカルシウムが溶け出し、歯に穴を空けてしまいます。
虫歯の初期症状は、歯の表面が白く濁ってくすんで見え、痛みは感じません。それが進行していくと、歯の表面に小さな溝ができ、噛んだ時などに痛みを感じ始めます。虫歯が進行し歯髄まで達すると、激しい痛みが伴います。
最終的には歯の頭が大きく壊れて歯の根っこのみの状態になり、歯の根っこの先に膿が溜まってしまうこともあります。
「冷たい物や熱い物がしみる」「歯に違和感がある」と感じるのは初期症状を見逃してしまった後なので、虫歯がかなり進行してしまっているかもしれません。
それを放置すると虫歯が神経まで達してしまい、物を噛んでいる時はもちろん、常に「ズキズキする」という痛みを伴います。
虫歯が進行して歯の根っこのみとなると痛みは無くなりますが、根っこ部分に膿が溜まると再び激しい痛みを感じるようになります。
「虫歯になったら治せばいい」「たかが虫歯」と思っていても、虫歯は再発のリスクが高く、ひとつの歯が虫歯になったら他の歯も虫歯になる可能性があります。
また、虫歯を放置すると最終的には歯を抜歯しなければならなくなり美味しい物を食べられなくなる他、虫歯菌が顎の骨や血液にまで侵入すると、最悪の場合、脳梗塞や心筋梗塞になり死亡するケースもあります。
細菌「ミュータンス菌」 |
口の中には数億と言われる種類の菌が多く存在していますが、虫歯の病原菌として最も知られているものです。 |
糖分 |
普段の食事などで摂取した物に含まれる糖分をミュータンス菌が取り込むと、ミュータンス菌が増殖します。 |
歯質 |
増殖したミュータンス菌は歯に強力に付着したくさんの細菌の集合体を作り、歯石(プラーク)を形成します。 |
虫歯にならない為には、毎日の歯磨きの仕方が大切です。
ただ強い力でゴシゴシすればいいものではなく、毛先が開かない程度の軽い力(約150g程度)で、1歯5秒を目安に毛先を小刻みに動かします。
治療に来ていただいた方には、正しい歯磨きの仕方もお教えします。毎日の正しい歯磨きでお口の中を清潔に保ちましょう。
痛みはなく、歯の表面が白っぽく濁って見えます。
必ず治療をする必要はなく、正しい歯磨きで進行を止めることが出来ます。
虫歯が歯質の表面にあるエナメル質内にある状態で歯に黒くポツッとしたものが見えますが、痛みはありません。
正しい歯磨きをすれば進行を止めることが出来ます。
虫歯が象牙質にまで達した状態で、冷たい物で痛みを感じます。
歯に黒く穴が空いている様に見え、さらに侵食すると熱い物でも痛みを感じます。治療が必要な状態です。
歯が崩壊して歯の根っこだけの状態です。神経が死んでしまっているので痛みはありませんが、歯を見せて笑えなくなるなど日常生活に大きく支障が出てきます。
また、歯の根っこに膿が溜まると、顎の骨が溶け始めます。
虫歯の治療は、個人差もありますが、完治までに2〜5回以上は通院していただきます。
また、基本的には保険治療ですが、保険適用外も可能です。保険治療の場合は約3000円〜、保険適用外の場合は約10,000円〜となります。
虫歯の治療方法は基本同じですが、根管治療など難易度が高い治療は歯科医師の技術によって差が出てしまいます。
また、歯を削らずに虫歯を治せるはずが、削ってしまう歯科医師もいれば、医療設備の充実の有無により精密な治療を行えない歯科医院もあります。
虫歯治療は「虫歯を削り、その穴を埋める」ことなので、虫歯を「治す」というよりかは「除去して埋める」と言った方が正しいかもしれません。
ですので、気を抜いて歯磨きをサボってしまうと、穴を埋めた隙間から再び虫歯になる可能性があります。
二次う蝕とは、虫歯で治療した歯が再び虫歯になることです。
詰め物や被せ物は、年月が経つとどうしても歯との間に隙間が出てきてしまいます。そこに再びミュータンス菌が溜まると虫歯になってしまいます。
二次う蝕の大きな原因は、治療後のメンテナンス不足です。
詰め物や被せ物は人工的な物なので、健全な歯以上に丁寧なお手入れが必要ですが、虫歯の初期症状はご自分ではかなり見つけにくいと思います。
虫歯で治療した歯をもう一度治療すると、歯の寿命も縮まってしまうので、そうならない為にも治療後のメンテナンスは欠かさず行きましょう。
当院では、患者様の痛みや恐怖心をしっかり理解した上で、出来るだけ痛みが無い治療を心がけています。丁寧な麻酔を施すことにより、「痛くない、怖くない治療」を努めています。
当院は、衛生面にこだわった診療室を始め、レントゲンやCT、マイクロスコープなどの歯科用精密器具を用意しています。
また、出来るだけ患者様に痛みや恐怖を感じさせない様、丁寧な麻酔方法にも自信があります。何よりも患者様の思いを大切にしているため、すぐ治療ということは致しません。しっかりとカウンセリングも致しますので、ぜひお気軽にお越しください。
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