【武蔵小金井の歯医者】歯周病予防で意識したい歯ブラシの交換について

自宅でできる代表的な歯周病予防と言えば、何と言ってもブラッシングです。

もちろんブラッシングの際は歯ブラシを使用しますが、こちらは適宜交換が必要です。

いつまでも同じ歯ブラシを使用していると、かえって歯周病のリスクを高めます。

今回は、歯周病予防で意識したい歯ブラシの交換について解説します。

なぜ歯ブラシを交換する必要があるのか?

できることなら、同じ歯ブラシを使用し続けたいと考える方が多いかと思います。

しかし歯周病予防を行うのなら、適切な時期に歯ブラシを交換しなければいけません。

その理由は主に以下の2つです。

・歯ブラシの寿命があるから
・雑菌が繁殖するから

歯ブラシの寿命があるから

歯ブラシには寿命が存在するため、同じものを使用し続けるのは良くありません。

同じ歯ブラシを使い続けていると、毛先が徐々に広がってきます。

それだけでなく毛先の弾力がなくなり、抜け落ちたり折れたりすることもあります。

特に、歯周病予防に向いている毛先の細いものややわらかいものは消耗が早いです。

見た目はまだ使えそうでも、清掃能力が低下しているというケースは多々あります。

毛先が広がった歯ブラシはプラーク除去率が20~40%も低下すると言われています。

歯周病予防では最大限プラークを除去する必要があるため、こちらはデメリットです。

雑菌が繁殖するから

歯ブラシは口に入れるものであり、口の細菌と食べカスが混ざって雑菌が繁殖します。

また常に湿り気がある歯ブラシは菌が大好きな環境です。

使用後に十分洗ったとしても、ブラシ部分に汚れが残っている可能性は高いです。

例えば、バスタオルを使用するときを想像してみてください。

1ヶ月洗わずに使い続けることを考えると、多くの方はゾッとするでしょう。

歯ブラシはこれよりもさらに細菌が繁殖しやすい環境です。

歯周病は細菌が原因で起こるため、キレイな歯ブラシでケアしなければいけません。

同じ歯ブラシを使い続けるとどうなる?

古い歯ブラシを使用し続けると、歯にダメージを与えてしまう可能性があります。

歯の表面には、エナメル質と呼ばれる硬い層が存在します。

こちらは、ブラッシングの圧が強すぎると傷ついてしまいます。

新しい歯ブラシであれば、適度な力で磨くだけでもプラークを落とすことができます。

しかし劣化した歯ブラシは性能が低いため、どうしても強めに磨かなければいけません。

つまり同じ歯ブラシを使い続ける限り、エナメル質が傷つく状況も続くということです。

強いブラッシングが歯周病につながることも

古い歯ブラシで歯を磨き続けると、歯茎が傷つく擦過傷の原因になります。

こちらができると、少し歯茎に触れただけで痛みが出ます。

そのため、歯磨きの際に痛いと感じる部分を避けて磨く癖が付いてしまいます。

こちらは歯周ポケットにプラークが溜まり、歯周病のリスクを高める原因になります。

ちなみに強く磨くなど間違ったブラッシングをしていると、歯肉退縮にもつながります。

歯肉退縮は、歯の根元部分の象牙質が露出した状態です。

外見上は歯が長く見えるようになり、露出した部分は神経と近くなります。

このことから刺激に対して敏感になり、知覚過敏を引き起こすこともあります。

歯ブラシを交換するタイミングについて

歯ブラシを交換するタイミングは、1ヶ月に1回が理想的です。

こちらは、1日3回ブラッシングをしている方の場合です。

また1ヶ月は経っていなかったとしても、歯ブラシの状態によっては交換すべきです。

具体的には歯ブラシを背中側から見えて毛先がはみ出ている場合、交換の合図です。

短期間で毛先が広がってしまう場合、ブラッシングの力が強すぎる可能性があります。

ゴシゴシと磨かずに、毛先が広がらない程度の力で優しく磨きましょう。

ちなみに歯ブラシを毎月交換するのが面倒な方は、買い溜めをしても構いません。

ただし、歯ブラシは開封していなくても3年くらいで劣化し始めます。

そのため、あまりに大量に買い溜めするのは避けるのが無難です。

保管状態が悪いと、さらに早く品質が低下するおそれもあります。

歯ブラシを使った正しい歯周病予防の方法

歯周病は歯茎に近いところに入った細菌が原因で発症します。

そのためブラッシングをする際は、歯茎の周辺を念入りに磨くことが重要です。

またこのとき、強く磨くことを意識する必要はありません。

プラークを取り除くためには、歯の根元にきちんと歯ブラシを当てることが大切です。

歯の根元に歯ブラシが当たっているかどうかは、鏡を見て確認します。

特に就寝前の歯磨きでは、こちらの方法を徹底しなければいけません。

まとめ

ここまで、歯周病予防で意識したい歯ブラシの交換について解説してきました。

なんとなく同じ歯ブラシを使用し続けているという方は、決して少なくないでしょう。

しかしその間にも、ブラッシングによる歯周病予防効果は徐々に低下しています。

また歯ブラシが歯茎を傷付け、歯周病を誘発するリスクも高まっています。

このようなことになる前に、月1回歯ブラシを交換しましょう。

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