ホームホワイトニングは、患者さんの好きなタイミングで行えるというメリットがあります。
しかし自由なのは施術を行うタイミングだけであり、マウスピース装着時のルールはきちんと守らなければいけません。
今回は、ホームホワイトニングの途中で寝てしまった場合の影響や対処法などについて解説します。
ホームホワイトニングの施術時間は?
ホームホワイトニングのルールの一つに、施術時間があります。
オフィスホワイトニングの場合、歯科クリニックで施術を受けられるため、施術内容に関することは特に気にする必要がありません。
一方ホームホワイトニングは患者さんが自身で施術を行うため、事前に施術の流れについてしっかり理解しておく必要があります。
またホームホワイトニング1回に必要な時間は、30分~2時間程度が目安です。
原則これより長くても短くてもいけません。
ただし、歯科クリニックで処方された薬剤や濃度などにより、1回の施術時間は変わってきます。
そのため、必ず歯科医師に指示された時間を守るようにしましょう。
ホームホワイトニングの途中で寝たらどうなる?
前述の通り、ホームホワイトニングは1回につき30分~2時間程度行うのがポイントです。
しかし、場合によってはマウスピースをつけたまま寝落ちしてしまったり、そもそも装着していることを忘れて寝てしまったりすることもあるでしょう。
結論から言うと、ホームホワイトニングの途中で寝るのは良くありません。
一度寝てしまった場合、2時間以上時間が経過してしまう可能性もあります。
そのため、歯に対して過度に薬剤が効力を発揮し、歯の表面がダメージを受けてしまうことがあります。
また数時間以上経過してしまった場合、痛みが出るだけでなく、知覚過敏を引き起こすことも考えられます。
知覚過敏を発症すると、ホームホワイトニングが終わった後も歯が刺激に弱い状態になり、少し冷たいものや歯ブラシが触れただけでもしみるようになります。
ホームホワイトニングの途中で寝てしまった場合の対処法
もしホームホワイトニングの途中で数時間眠ってしまったのであれば、まず自身の歯の状態を確認しましょう。
強い痛みが現れている場合、残った薬剤は一旦使用せず、歯科医師に指示を仰いでください。
場合によっては、マウスピースの装着時間を短くすることで、痛みが治まることもあります。
ただし、歯科医師の指示なしで勝手に時間を短くしてはいけません。
仰向けでホワイトニングをすると寝てしまいやすい
ホームホワイトニングの時間を短く感じるようにするために、ベッドやソファーなどで仰向けになってマウスピースを装着する方がいます。
こちらは唾液と薬剤が混ざりにくくなり、飲み込んでしまうリスクを軽減できますが、仰向けだと寝てしまう可能性が高くなります。
そのため、万が一寝てしまっても起きられるように、目覚まし時計やスマホのアラームなどをセットしておきましょう。
特に一人暮らしの方はリビングでそのまま寝てしまうことが多く、起こしてくれる人も家にいないため、注意が必要です。
1クールが終わった後は期間を空けるのも大切
1回の施術時間だけでなく、1クールが終わった後の期間を守ることも、ホームホワイトニングを行うにあたっては大切です。
ホームホワイトニングの1クールは、施術14回程度を指すことが多いです。
14回の施術が終わった後、またホームホワイトニングを再開する場合は、そこから1~1年半は期間を空けるようにしましょう。
薬剤が残ったからといって、14日以上を超えた長期間のホワイトニングをしてはいけません。
こちらも数時間マウスピースを装着したときと同様に、歯に大きなダメージを与えてしまうことにつながります。
ホームホワイトニングの時間は短すぎてもいけない
長時間ホームホワイトニングを行うことは、歯や歯茎にとって良くありませんが、逆に短すぎてもいけません。
数分しかマウスピースを装着しないなど、十分な施術時間を確保できていないと、なかなかホワイトニング効果を得られないからです。
ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも濃度が低い薬剤を使用して行います。
そのため、ただでさえ即効性は低いです。
ちなみに短い時間でホワイトニング効果を得ようと、マウスピースに大量の薬剤を塗布する方もいますが、こちらは間違った行動です。
どれだけ大量の薬剤を塗布したとしても、マウスピースに収まらない部分はすべて溢れ出てしまいます。
つまり、通常通りの量と効果は変わらないということです。
むしろ、歯茎に薬剤が長時間付着し、歯茎を一時的に白くするリスクを高めます。
まとめ
ホームホワイトニングは、基本的に眠くない状態のときに行うことをおすすめします。
途中で寝てしまうと、薬剤が浸透しすぎて口内にダメージが蓄積します。
またもし寝てしまったとしても、自己判断で施術を継続したり、中止したりすることは控えてください。
せっかく審美性を高めるために施術をしているにもかかわらず、逆に審美性が下がる可能性があります。