子どもの歯が痛んだり、歯並びが良くなかったりする場合、親御さんは歯科クリニックに通院させようと考えるでしょう。
しかし子どもの中には歯科クリニックに対し、恐怖心や嫌悪感を抱く子も多く、そのような場合連れていくのは大変です。
今回は、歯科クリニックが苦手な子どもをうまく通院させる方法を解説します。
歯科クリニックが苦手な子どもを通院させる方法7選
歯科クリニックには独特なニオイや雰囲気があるため、普通に連れて行こうとしても、子どもはぐずったり泣いたりしてしまう可能性があります。
そのような場合には、以下の方法を試してみましょう。
・歯科クリニックのことをきちんと説明する
・嘘をつかない
・午前中に通院させる
・ネガティブなイメージを与えない
・設備が整った歯科クリニックを選ぶ
・親御さんも一緒に治療を受ける
・治療後には褒めてあげる
各項目について詳しく説明します。
歯科クリニックのことをきちんと説明する
子どもを歯科クリニックに連れていく前に、きちんと歯科クリニックのことを説明することが大切です。
具体的には、歯科治療や予防の大切さをわかりやすく伝え、「虫歯菌をやっつけてもらえるところに行こう」などと伝えるのがおすすめです。
逆に「今日歯医者さんに行くよ」と急に伝えてしまうと、嫌がったりトラウマになったりしてしまうおそれがあります。
嘘をつかない
子どもを歯科クリニックに連れていきたいからといって、「今日は何もしない」「絶対に痛くない」などと嘘をつくのは良くありません。
嘘をついてしまうと、子どもがさらに歯科クリニックに苦手意識を持ったり、親子の関係が悪くなったりするおそれがあります。
日本小児歯科学会でも、子どもに嘘をつくことはNG行動として公表されています。
午前中に通院させる
子どもをスムーズに歯科クリニックへ連れていくためには、なるべく午前中の時間帯を狙うのがおすすめです。
まだ幼い子どもは、昼食後に眠くなったり、疲れたりして機嫌が悪くなることが多いです。
一方、午前中は比較的機嫌が良いことが多いため、ぐずったり泣いたりする前に通院させられる可能性があります。
ネガティブなイメージを与えない
歯科クリニックが苦手な子どもを通院させるには、日頃から歯科クリニックに対しネガティブなイメージを与えないことも大切です。
例えば、「甘いものばかり食べていたら歯医者さんで痛い痛いするよ」などと伝えると、子どもは歯科クリニック=怖いところというイメージを持ってしまいます。
また親御さんが歯科治療や定期検診を受けたときには、「痛かった」などと伝えず、「キレイにしてもらった」とポジティブな言葉で感想を伝えましょう。
設備が整った歯科クリニックを選ぶ
子どもをスムーズに歯科クリニックに連れていくには、なるべく多くの設備が整った歯科クリニックを選ぶのも大切です。
ここでいう設備とは歯科治療を行うための機器などではなく、キッズスペースやおもちゃ、絵本などのことを指しています。
これらが充実した歯科クリニックであれば、子どもの緊張が和らいでスムーズに治療に移りやすいです。
親御さんも一緒に治療を受ける
子どもを歯科クリニックに連れていく場合、親御さんは付き添うだけでなく、一緒に治療を受けることをおすすめします。
こうすることで、一人で治療を受けるのが不安な子どもの不安、恐怖心を軽減できる可能性があります。
また親御さんが特に歯のトラブルを抱えていない場合は、口内のクリーニングや歯石除去など、治療以外の施術でも構いません。
子どもが治療を受ける際、隣にいてあげるだけでも、子どもは大きなリラックス効果が得られます。
ちなみに、親御さんのみ治療を受けるという場合でも、なるべく子どもと一緒に来院するようにしましょう。
何度も歯科クリニックに来院させることで、子どもにとってその歯科クリニックは知らない場所、怖い場所ではなくなります。
さらに歯科クリニックの医師とも事前にコミュニケーションを取ることができ、実際自身が治療を受けることになったとき、緊張しにくくなります。
治療後には褒めてあげる
子どもを歯科クリニックに連れて行った後、親御さんは必ず「頑張ったね」と褒めてあげる習慣をつけましょう。
大人にとっては簡単な治療であっても、子どもにとっては非常に精神的な負担が大きい治療である可能性があります。
そのため、親御さんはこのような子どもの心境を理解し、治療後には毎回褒めてあげるようにしましょう。
子どもは親御さんに褒めてもらえることに強い喜びを感じます。
また毎回褒められることで自信がつき、徐々に歯科クリニックへの苦手意識を克服することも考えられます。
まとめ
大人の方でも、歯科クリニックに苦手意識を持っている方は多いかと思います。
そのため、子どもが通院を嫌がるのも無理はありません。
しかし、嫌がるからといって通院させずにいると、子どもの歯のトラブルが深刻化してしまうおそれがあります。
そのため、子どもの気持ちに寄り添いながら、通いやすい環境をつくってあげなければいけません。