日本と海外では、ホワイトニングという施術に対する認識や意識が大きく異なります。
特に、欧米諸国との違いは顕著であり、日本はまだホワイトニングに関しては先進国とは言えない部分があります。
今回は、日本と海外におけるホワイトニングの考え方の違いを中心に解説します。
日本と海外におけるホワイトニングの考え方の違い3選
日本と海外諸国とでは、以下の点でホワイトニングに対する考え方に違いがあります。
・意識
・一般性
・捉え方
各項目について詳しく説明します。
意識
日本と海外とでは、ホワイトニングに対する意識に違いがあります。
こちらは歯に対する意識と言い換えることもできます。
日本では、歯の見た目というものはそこまで重視されていない傾向にあります。
その証拠に、虫歯がなくても歯科クリニックに通い、定期検診を受ける方は極めて少ないです。
またホワイトニングは、自由診療ということもあってか、虫歯治療や歯周病治療とは違う特別なものと捉えられています。
一方、海外諸国特に欧米では、歯はその人の印象を決める重要なパーツという意識が根強いです。
そのため、歯科クリニックで定期検診を受けるのは当たり前ですし、歯は白くあるべきという考えを持っている方が多いです。
つまり、海外の方々にとって、ホワイトニングはそこまで特別な施術ではないということです。
一般性
日本とか海外とでは、ホワイトニングの一般性も異なります。
日本におけるホワイトニングは、一部の方のための特別な審美歯科治療という風に捉えられることが多いです。
ここでいう一部の方とは、メディアへの露出がある芸能人の方などを指しています。
またホワイトニング製品には市販されているものもありますが、日本はこちらの規制が比較的厳しいです。
そのため、そこまでホワイトニング効果が高いホワイトニング剤、歯磨き粉などを国内で購入することはできません。
一方、海外諸国では、ホワイトニングがいたって一般的な習慣と捉えられています。
ドラッグストアを訪れると、高濃度のホワイトニング剤が当たり前のように販売されている国も多いです。
捉え方
日本と海外とでは、ホワイトニングという施術の捉え方にも違いがあります。
日本における歯科クリニックでのホワイトニングは、今でこそ少しずつ一般的なものになってきましたが、わずか数年~数十年前まではまったく捉え方が違いました。
多くの方は、ホワイトニングに対して“わざわざお金をかけてやるもの”という見方をしている傾向がありました。
これに対し欧米などの海外諸国では、ホワイトニングが清潔感や健康、信頼の象徴として捉えられることが多いです。
つまりネガティブなイメージはほとんどなく、多くの方がホワイトニングを行うべきものとして捉えているということです。
そのため、ホワイトニングを受けた方に対して特別な目を向けることはありませんし、もちろん批判するような声もほとんどありません。
各国・各エリアにおけるホワイトニングの傾向
日本と海外のホワイトニングに対する考えに違いがあることは、ある程度わかっていただけたかと思います。
次は、もう少し規模を狭くして、海外のさまざまな国やエリアのホワイトニングにおける意向を見てみましょう。
アメリカ
アメリカは、海外諸国の中でも歯の美しさに対する意識がもっとも高い国の一つです。
ドラッグストアでも高濃度のホワイトニング製品が広く販売されていて、オーラルケアへの関心は非常に高いです。
またアメリカにおいて白い歯や歯並びは、育ちの良さや自己管理能力、ときにはキャリアアップにも影響するほど重視されます。
ちなみに、アメリカでは初対面の相手を見るとき、歯は目に次いで2番目に見られる場所だという調査結果もあります。
ヨーロッパ
ヨーロッパの中でも、特にドイツやスウェーデンは歯科先進国として知られていて、こちらもホワイトニングに対する意識が極めて高いです。
特にドイツでは、初対面でもっとも重視される点として歯が1位になるなど、歯の健康と美しさが高く評価されています。
またこれらの国では予防歯科の概念が浸透していて、幼少期からの定期的なケアが一般的です。
結果として、高齢になってもキレイな歯を維持している方が多いです。
アジア
日本以外のアジア諸国でも、欧米ほど極端ではないものの、白い歯は清潔で健康的な印象を与えるため、関心は高まりつつあります。
しかし、中には「白すぎると不自然」といった感覚を持つ方もいるなど、どちらかというと日本に近い美意識を持っている方も存在します。
まとめ
冒頭でも触れた通り、日本はホワイトニングに関して先進国とは言えません。
その背景には、キレイな歯を保つことに対する意識が海外諸国よりも低めということがあります。
それでも、少しずつ日本においてホワイトニングが一般的な施術になってきているのは事実です。
そのため、日本でホワイトニングを受けようか悩んでいる方は、決して周りの声を気にする必要はありません。
