歯科クリニックでホワイトニングを受けた後は、歯の色が元に戻るのを防ぐため、食べ物だけでなく飲み物の摂取にも注意を払わなければいけません。
またホワイトニング後に摂取する飲み物として、本当に100%安全と言えるのは水だけです。
今回は、なぜ水だけが安全なのかを中心に解説します。
ホワイトニング後の飲み物で水だけが安全な理由3選
「お茶など着色のリスクが低そうな飲み物であれば、ホワイトニング後に飲んでも問題ないのでは?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、実際は以下の理由により、極力水を摂取することをおすすめします。
・歯の乾燥を防ぐ
・色素が含まれていない
・歯の汚れを洗い流してくれる
各項目について詳しく説明します。
歯の乾燥を防ぐ
ホワイトニング直後に水を摂取することにより、歯の乾燥を防いでくれます。
そのため、着色のリスクは大幅に軽減されます。
ホワイトニングを受けた直後は、歯が乾燥して一時的に色素を吸収しやすくなっています。
このような状況で水以外のものを摂取すると、せっかく白くなった歯が再び黄ばんでしまいます。
一方、水を飲んで口内を潤しておくことにより、いわば歯の表面にバリアを張ったような状態になります。
そのため、もっとも避けなければいけない色戻りを避けやすくなります。
色素が含まれていない
色素が一切含まれていないことも、ホワイトニング後に摂取する飲み物として、水だけが100%安全と言える理由です。
例えばお茶の場合、種類によってはかなり色が薄いものもあります。
わずかに黄色みがかっている程度のお茶であれば、飲んでも問題ないと思う方がいるのはそのためです。
しかし実際はわずかでも色素が入っていると、ホワイトニング後の歯を黄色くしてしまいます。
特に前述した通り、ホワイトニング直後は色素の吸収率が高く、たとえお茶であっても摂取するのは危険です。
その点、水は一切色素が含まれておらず、完全な無色透明です。
ホワイトニング直後の敏感な歯であっても、水を飲んだことによって着色が起こることは100%ありません。
歯の汚れを洗い流してくれる
水がホワイトニング後に摂取する飲み物として非常に優秀なのは、歯の汚れを洗い流してくれる効果もあるからです。
いくら色戻りを避けなければいけないとはいっても、ホワイトニング後に一切食事を摂らないわけにはいきません。
また色が濃いものはある程度避けられますが、前述の通り色が薄いものでも着色のリスクはあります。
このような場合に便利なのが水です。
食事中、こまめに水を摂取することにより、口内に残った食べカスを洗い流してくれます。
こちらを言い換えると、着色成分を洗い流してくれるということになります。
そのため、色が付く危険性があるものが口内に入っても、歯に触れている時間を短くすることができます。
ホワイトニング後に水を飲む際の注意点
ホワイトニング後に水を摂取する場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。
・着色のリスクが高いものと合わせない
・食後は口をすすぐ
・常温のものを飲む
各項目について詳しく説明します。
着色のリスクが高いものと合わせない
いくら水が安全な飲み物だからといって、着色のリスクが高いものと合わせると色戻りのリスクは高くなります。
例えばコーヒーや赤ワインなどを飲むとき、チェイサーのような役割で水を飲むとします。
このとき、確かにコーヒーや赤ワインは水で洗い流されますが、色の濃い飲み物が歯に触れている時点でかなり色戻りは起こりやすくなります。
そのため、ホワイトニング期間中は基本的に着色しやすい飲み物を避けるべきです。
食後は口をすすぐ
水は食前に口内を潤し、食事中に口内の汚れを落とすために使える飲み物です。
しかし、より色戻りを避けたいのであれば、食後も水で口をすすぐことが大切です。
たとえそこまで色が濃くないものであっても、口内に滞在する時間が長ければ長いほど、着色は起こりやすくなります。
また食事中に口をゆすいでいても、完全に食べカスを洗い流せるわけではないため、可能であれば食後口をすすぐだけでなく、ブラッシングを行うべきです。
常温のものを飲む
ホワイトニング後に摂取する水は、なるべく常温のものにしましょう。
なぜなら、冷たいものだと知覚過敏のリスクが高まるからです。
ホワイトニング後は歯の表面が着色しやすいだけでなく、外部の刺激に対して敏感になります。
そのため、普段問題なく飲めている程度の冷たさであっても、かなり冷たく感じる可能性があります。
また知覚過敏の症状があると、痛みによって食事を楽しめなくなります。
まとめ
これからホワイトニングを受けようとしている方は、“ホワイトニング後は水しか飲めない”という覚悟を持っておくべきです。
もちろん、実際は少しであれば他の飲み物を飲んでも構いませんが、色が付いたものを飲めば飲むほど次のホワイトニングまでの期間は短くなります。
少しでも長い間、理想の白い歯をキープしたいのであれば、多少の犠牲は致し方ありません。