ホワイトニングを受けようとする方は、施術を受けた後の生活についてもある程度知識を持っておかなければいけません。
特に食事については、細かい制限が多数存在するため、注意が必要です。
今回は、ホワイトニング後にピザを食べるデメリットについて解説します。
ホワイトニング後にピザを食べることのデメリット4選
ホワイトニング後のピザの摂取には、以下のようなデメリットがあります。
・トマトソースによる色素沈着
・トッピングとスパイスの浸透性
・色素の固定化と停滞
・食べ合わせによる相乗効果
各デメリットについて詳しく説明します。
トマトソースによる色素沈着
ホワイトニング直後の歯は、表面を保護しているペリクルという薄い膜が一時的に剥がれていて、非常に無防備な状態にあります。
このタイミングで、ピザのベースとなるトマトソースを摂取することは、白くしたばかりの歯に致命的なダメージを与えかねません。
トマトにはリコピンという非常に強力な天然色素が含まれており、これが露出したエナメル質の細孔に深く入り込みます。
さらに問題なのは、トマトソースが持つ酸性度の高さです。
酸は歯の表面を一時的に軟らかくする性質があり、これによって色素がより内部まで浸透しやすくなるという悪循環を生みます。
多くの市販やレストランのピザソースには、コクを出すために赤ワインや着色を助長するスパイスが隠し味として使われていることも多く、染着力が高いのが特徴です。
ホワイトニング施術後、ペリクルが再生するまでには通常24時間から48時間が必要とされます。
この期間中に真っ赤なマルゲリータやペパロニピザを食べることは、白いシャツにトマトソースをこぼすのと同じ、あるいはそれ以上に深刻な事態を招きます。
トッピングとスパイスの浸透性
ピザの魅力である多様なトッピングは、ホワイトニングの観点からは“着色物質の宝庫”と言い換えることができます。
例えばナスやほうれん草、ピーマンなどの彩り野菜にはポリフェノールが豊富に含まれていて、これが歯の表面で着色汚れへと変化します。
またピザの風味を決定づけるドライハーブやスパイス類は、粒子が非常に細かいため、ホワイトニング後の歯の表面に付着しやすく、取れにくいという性質を持っています。
特に注意すべきは、タンドリーチキンピザやカレー風味のピザに使われるターメリックです。
ターメリックに含まれるクルクミンは、プラスチック容器を黄色く染めてしまうほど強力な染着力を持っています。
さらにサラミやソーセージなどの加工肉に含まれる人工着色料や保存料も、加熱されることで脂分とともに歯に密着します。
これらの成分が複雑に混ざり合うピザは、単一の食材を食べるよりも色素の定着率が高まる傾向にあります。
一口ごとに異なる種類の着色物質が歯に押し寄せ、全体的な色ムラの原因にもなるため、ホワイトニング期間中のトッピング選びには細心の注意が必要です。
色素の固定化と停滞
ピザの代名詞ともいえるチーズは、一見すると白や黄色で害がなさそうに見えますが、実は色素沈着を強力にサポートしてしまうというデメリットがあります。
ピザに使用されるモッツァレラやチェダーなどのチーズは、加熱されることで大量の脂分を放出します。
この脂分が歯の表面をコーティングするように覆ってしまうと、同時に摂取したトマトソースやスパイスの色素を閉じ込め、歯に長時間密着させる役割を果たしてしまいます。
通常、軽い着色汚れであれば唾液の自浄作用によってある程度は洗い流されますが、油分と混ざり合った色素は水に溶けにくく、唾液だけでは簡単に除去できません。
また、チーズの粘り気によって、歯と歯の間や歯茎の境目といった汚れが溜まりやすい場所に色素が停滞しやすくなります。
さらに、ホワイトニング直後の歯は水分を失って乾燥しやすい状態にあり、そこにチーズの脂質と色素が入り込むと、ペリクルの正常な再形成を阻害する可能性があります。
これにより、歯の表面がざらついたり、光沢を失ったりする原因にもなり得ます。
食べ合わせによる相乗効果
ピザを食べる際には、コーラやビール、ワインといった飲み物とセットになることが一般的ですが、これがホワイトニング効果を劇的に下げる要因となります。
ピザのような油分の多い食事は、口内を酸性に傾けやすく、そこにさらに酸性度の高い飲料を組み合わせることで、歯のエナメル質が一時的に脱灰を起こします。
この歯がやわらかくなった瞬間にピザの着色成分が触れることで、色素が深層部まで一気に浸透してしまいます。
まとめ
ホワイトニング後に摂取する食べ物として、ピザはお世辞にも適しているとは言えません。
もちろん、ホワイトニング後のもっとも危険な時間を避ければ食べても大丈夫ですが、数ある食べ物の中でも着色リスクが高い部類に入るのは間違いありません。
また酸による歯のダメージも比較的受けやすいため、食べるにしてもそこまで頻繁には摂取せず、別のもので補うことを考えましょう。
