【武蔵小金井駅前の歯医者で入れ歯治療】入れ歯にカビが生える原因とデメリット

入れ歯を使用している方は、毎日しっかりとメンテナンスを行わなければいけません。
具体的には就寝前に取り外し、流水とブラシで洗った後、洗浄剤で浸け置き洗いを行います。
こちらのメンテナンスが不十分だった場合、カビが生える可能性があります。
今回は、入れ歯にカビが生える原因とデメリットについて解説します。

入れ歯にカビが生える原因3選

入れ歯にカビが生える原因は主に以下の通りです。

・メンテナンス不足
・ブラッシング不足
・入れ歯の素材

各項目について詳しく説明します。

メンテナンス不足

冒頭でも触れたように、入れ歯のメンテナンスが不足している場合、カビが生えてしまう可能性があります。

入れ歯を使用する際は、装着した状態で食事を摂るため、当然口内だけでなく入れ歯にも食べカスが付着します。
こちらの食べカスがしっかり除去されないと、雑菌が繁殖しやすくなり、カビを発生させます。

ちなみに入れ歯に見られるカビは主にカンジダ菌と呼ばれるものであり、白もしくは黄色でヌルヌルしているのが特徴です。

ブラッシング不足

入れ歯だけでなく、天然歯や歯茎などのブラッシング、ケアが不足している方も、入れ歯にカビが生えやすくなります。

どれだけ入れ歯をキレイにしていても、装着する口内が汚れていると、その汚れが入れ歯にうつりやすくなります。
その結果、カンジダ菌の発生につながります。

また普段口呼吸をする癖がある方は、常に口内が乾燥している状態です。
唾液は口内の汚れを洗い流す作用があるため、口が乾いている場合は汚れがとどまりやすく、入れ歯にもその汚れが付着する可能性が高まります。

入れ歯の素材

入れ歯の素材によっても、カビが生えやすいか生えにくいかは変わってきます。
特に歯科用プラスチックであるレジン製の入れ歯を使用している方は、カビが生えやすいため注意が必要です。

レジンには、吸水性が高いという特徴があります。
こちらは言い換えると、汚れやニオイを内部に取り込みやすいということであり、その分カビのリスクも高くなります。

またレジンは小さな傷や亀裂ができやすく、その隙間に細菌が入り込んで繁殖するケースも多いです。
そのため、少しでもメンテナンスを怠ると、カビのリスクが増大してしまいます。

入れ歯にカビが生えるデメリット3選

カビが生えた入れ歯を使用すると、以下のようなデメリットにつながります。

・口腔カンジダ症
・誤嚥性肺炎
・口臭

各デメリットについて詳しく説明します。

口腔カンジダ症

カビが生えたまま入れ歯を使用していると、口腔カンジダ症を発症するおそれがあります。

口腔カンジダ症は、カビの一種であるカンジダ菌が入れ歯に繁殖し、口内の粘膜に感染することで起こります。
主に舌や頬、口角などが白くなったり、白くなった部分が痛みを伴ったりするケースが多いです。

軽傷であれば自然に治癒することもありますが、カビが生えた入れ歯を使い続ける場合はなかなか完治しません。
また重症化した場合、食事や会話が困難になることも考えられます。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は、本来気管に入ってはいけないものが入り、それが原因で肺に炎症を起こす疾患です。
入れ歯のカビは、こちらの疾患を引き起こすこともあります。
特に高齢の方は、カビによる誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。

高齢の方は、嚥下機能や咳をする機能が弱まります。
これにより、カビを含む口内の細菌や食べカス、胃液などが誤って気管に入りやすくなります。

また誤嚥性肺炎の主な症状は、肺の炎症に伴う咳や38度以上の高熱です。
人によって症状は異なり、微熱やわずかな呼吸数増加、身体のだるさや食欲減退など軽い症状がメインの場合もあります。

しかし、誤嚥性肺炎は高齢の方が死亡する原因として一般的であるため、早期の診断と治療が必要です。

口臭

入れ歯のカビは、単純に口臭を悪化させることにもつながります。

カビが発生させる口臭は、虫歯や歯周病のものとは違う独特なニオイです。
虫歯による口臭は、生ゴミや硫黄などのニオイに例えられることが多いです。
また歯周病が引き起こす口臭は、腐った卵やタマネギのニオイ、魚の生臭さなどに例えられます。

一方カビが原因の口臭は、シンプルにカビ臭く甘ったるいようなニオイを放ちます。
もちろん口臭はいずれも不快なニオイではありますが、嗅ぐ人によってはカビが原因の口臭がもっとも悪臭と感じることもあります。

さらにこのような口臭は、他の原因で発生する口臭と同じく、自身よりも周りの方が気付きやすいです。
そのため、知らず知らずのうちに周囲に悪影響を及ぼしている可能性があります。

まとめ

入れ歯を作製した後は、歯がないときと比べて快適に生活できます。
しかしそのことに満足してしまい、メンテナンスを怠ってしまうと、入れ歯はすぐに劣化します。
特に保険診療の入れ歯は劣化が激しく、カビが生えてさまざまなデメリットにつながるケースも多いです。
そのため、あらかじめメンテナンスの重要性を理解したり、自由診療の入れ歯を選択したりすることが大切です。

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