【武蔵小金井駅前の歯医者で根管治療】できれば根管治療を受けない方が良い理由

根管治療は、重度の虫歯を患ってしまった方にとって、必要不可欠な治療です。
根管を治療しなければ、進行した虫歯を完治させるのは難しいです。
しかし、可能であれば根管治療が必要になること自体、回避することが望ましいです。
今回は、できれば根管治療を受けない方が良い理由を解説します。

根管治療が必要になるケース

根管治療は、虫歯が神経にまで達した場合に受けることになります。
この程度まで進行した虫歯は、激しい痛みや腫れを伴うことが多いため、歯の奥深くの根管までしっかり細菌や汚れを除去しなければいけません。

また根管治療が必要になるケースには、他にも根尖性歯周炎が挙げられます。
こちらは歯の根の先に膿が溜まってしまう疾患で、根管治療による対処が必要になります。

さらに口腔疾患だけでなく、事故などで歯が折れたり、神経が露出したりした場合も根管治療を受ける可能性があります。

できれば根管治療を受けない方が良い理由5選

根管治療を受けない方が良いのは、当然危険な治療だからではありません。
歯科クリニックでは丁寧に治療が行われますが、以下のような問題が生じる可能性があるため、治療を回避できるに越したことはないと言えます。

・治療に時間がかかる
・歯が弱くなる
・成功率が低い
・抜歯のリスクがある
・再発に気付きにくい

各項目について詳しく説明します。

治療に時間がかかる

根管治療は、通常の虫歯治療と比べてかなりの時間がかかります。
そのため、虫歯治療ひいては歯科クリニックが苦手な方にとっては、かなりの苦痛になるでしょう。

根管治療では、通常の虫歯治療よりもさらに細かい段階を踏まなければいけません。
具体的には感染した歯髄を除去したり、根管を洗浄・消毒したり、薬を充填したりする必要があります。
これらを何回かに分けて治療するため、数ヶ月は継続して歯科クリニックに通わなければいけません。

また歯面とは違い、根管内は非常に複雑な形状をしています。
このことから、より慎重に治療を進めなければいけないため、どうしても時間がかかってしまいます。

根の形が人より複雑な方や、感染が広範囲にまで及んでいる方は、さらに治療期間が長くなることが予想されます。

歯が弱くなる

根管治療を受けることにより、以前より歯が弱くなることも考えられます。
こちらは、歯を削る部分が大きいからです。

虫歯を削るときには、虫歯菌に侵された病変部を取り除き、欠けた部分に詰め物や被せ物を装着します。
虫歯がそこまで進行していない場合、歯を削る量は比較的少なくて済みますが、神経まで侵されている場合は根管治療によってかなりの量を削らなければいけません。

そのため、歯が弱くなり、治療後に咀嚼したときなどに割れやすくなる可能性があります。
特に噛み合わせが悪い方などは、治療した歯の破損リスクが高まります。

成功率が低い

数ある歯科治療の中でも、根管治療はかなり成功率が低い部類に入ります。

具体的には、初回の治療であれば90%以上ですが、根尖病変がある場合は約80%にまで低下します。
さらに、虫歯が再発した場合の再治療の成功率は、約70%にまで下がります。

ちなみに、上記は自由診療の根管治療の成功率です。
保険診療の場合、経験豊富な歯科医師であっても、成功率はわずか30~50%程度しかありません。

もちろん、根管治療がうまくいかなった場合は再治療が必要になり、何度も同じ治療を受けなければいけません。
その分患者さんの負担は大きくなりますし、歯を削る量も増えていきます。

抜歯のリスクがある

抜歯のリスクがあることも、できれば根管治療を受けない方が良い理由の一つです。

何度根管治療を繰り返しても良くならない場合、最終的に抜歯を選択しなければいけません。
また根管治療に失敗し続けた場合、歯を削る部分がなくなってしまい、抜歯を選択せざるを得なくなることもあります。

歯科治療において、患者さんの歯を抜くということは、すべての歯科医師が最後まで避ける施術です。
一度失った天然歯は二度と生えてきませんし、歯を抜くことで歯並びや噛み合わせには大きな影響が出ます。

このようなリスクを避けるためにも、根管治療が必要な状況をつくらないことが大切です。

再発に気付きにくい

通常の虫歯治療を行った場合でも、詰め物や被せ物の下で起こる二次虫歯には気付きにくいです。
また根管治療を行った箇所は、さらに再発に気付きにくくなります。
こちらは神経を除去しているからです。

神経が残っている歯の二次虫歯は、見た目はわかりにくくても少しずつ痛みによって違和感を覚えるものです。
一方根管治療後に再発した虫歯は、痛みがなく重度にまで進行しなければきづかないことがあります。

まとめ

根管治療は危険な治療ではありませんし、必要な方にとってはなくてはならない治療です。
問題なのは根管治療そのものではなく、根管治療が必要な状況になるまで虫歯を放置することです。
初期虫歯の段階であれば、一切歯を削らずにクリーニングとブラッシングだけで完治することもあります。
そのため、たとえ面倒でもできる限り早く歯科クリニックを訪れなければいけません。

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