【武蔵小金井駅前の歯医者で根管治療】根管治療に使用するニッケルチタンファイルのメリット

虫歯の細菌が歯の神経にまで入り込んでしまったとき、その細菌と神経を同時に除去するために行われるのが根管治療です。
つまり、重度の虫歯に適用される治療だということです。
また根管治療時にはさまざまな器具を使用しますが、今回はその一つであるニッケルチタンファイルの概要とメリットについて解説します。

ニッケルチタンファイルの概要

ニッケルチタンファイルは根管治療で使用する器具の一つで、根管内の感染組織や汚れを除去し、根管を適切な形状に整えるためのものです。

名前の通りニッケルとチタンの合金でつくられていて、手動のタイプとロータリーエンジンに取り付けて使用するタイプがあります。

これまではステンレス製のファイルが多く使用されていましたが、現在はニッケルチタンファイルが一般的になっていきています。

ニッケルチタンファイルのメリット5選

根管治療でニッケルチタンファイルを使用することのメリットは、主に以下の通りです。

・柔軟性が高い
・根管壁を傷つけにくい
・強度が高い
・電動器具との相性が良い
・患者さんの負担を軽減できる

各メリットについて詳しく説明します。

柔軟性が高い

ニッケルチタンファイルは、従来のステンレス製のファイルと比べて柔軟性が非常に高いです。
そのため、高精度の根管治療を可能にします。

根管内は非常に複雑な形状をしているため、プロの歯科医師であっても十分に汚れや神経を除去することが難しいです。
もし取り残しがあったら、根管内で再び感染が起こることも十分に考えられます。

ニッケルチタンファイルは、その柔軟性の高さから根管内を形状記憶することができ、根っこの先までキレイに入り込みます。
こちらは根管治療の精度や成功率を上げるだけでなく、再治療を防ぐことにもつながります。

根管壁を傷つけにくい

根管壁を傷つけにくいという点も、ニッケルチタンファイルのメリットの一つです。

根管壁は、名前の通り根管の壁の部分です。
ファイルの使い方を誤ってしまうと、こちらに穴が開いて出血や痛み、歯茎の腫れや周囲骨の吸収といった症状が出ます。
こちらはパーフォレーションと呼ばれる現象です。

またパーフォレーションが起こると、根管内を完全に清掃し、封鎖することが難しくなります。
そのため、治療の予後が悪くなる可能性があります。

ニッケルチタンファイルは弾力性があり、根管壁に負担をかけにくいため、パーフォレーションのリスクが低減されます。

強度が高い

ニッケルチタンファイルには、弾力性だけでなく強度が高いというメリットもあります。
こちらは根管治療の成功率の向上に寄与しています。

根管内は複雑な上に、非常に狭いため、歯科医師は細心の注意を払って施術を行います。
またファイルを使って汚れを取る際、ファイルは繰り返し曲げられることになります。
このとき折れやすい素材だと、治療中の破損リスクが高くなり、根管治療がスムーズに進まなくなります。

その点、ニッケルチタンファイルは何度曲げられても折れにくいため、破損することなく安全に治療を進められる可能性が高いです。

電動器具との相性が良い

ニッケルチタンファイルは、ロータリーエンジンと呼ばれる電動器具との相性が非常に良いです。
またこれらが組み合わさったもの(ロータリーファイル)は、より高精度の根管治療を実現してくれます。

具体的には、ニッケルチタンファイルをロータリーエンジンンに接続し、自動的に回転させながら根管を拡大するというものです。
こちらは根管の形状を正確に捉え、根管を拡大・形成することができます。

さらにロータリーファイルは、自動化された切削で根管治療をよりスピーディーに進めることも可能です。
そのため、必然的に治療時間は短縮されます。

患者さんの負担を軽減できる

根管治療における患者さんの負担を軽減できる点も、ニッケルチタンファイルのメリットだと言えます。

根管治療は、何度も治療を継続することによってはじめて完了するものです。
また治療後は被せ物の作成や装着なども行うため、完全に治療が終了するまでにはある程度の期間を要します。

このような根管治療においてニッケルチタンファイルを使用すれば、効率的に治療時間を短縮でき、患者さんの負担も軽減されます。
さらにニッケルチタンファイルは、根管治療の痛みや不快感を最小限に抑えることも可能です。

ちなみに、精密な根管治療の実現は、歯の寿命を長く保つことにもつながります。
今後歯科クリニックに通院する機会を減らせるという意味でも、患者さんの負担を軽減できる器具だと言えます。

まとめ

根管治療を行うことになったとしても、ニッケルチタンファイルを使用すれば成功率はかなり高くなります。
また患者さんの負担も少なくなりますが、やはり一番は根管治療を受けないために日々のケアを徹底することです。
どれだけ腕の良い歯科医師でも、根管治療の成功率が100%ということはあり得ません。
ブラッシングや定期検診、生活習慣の改善を組み合わせることで、虫歯の発症や重症化を防ぎましょう。

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