【武蔵小金井駅前の歯医者で根管治療】根管治療のやり直しは何回までできる?

根管治療は、神経にまで達してしまった虫歯を治療するためのものです。
具体的には、歯の内部の根管という部分にある汚れや神経を除去するものですが、こちらの治療は1回で完了するとは限りません。
場合によっては、何度も行うことがあります。
今回は、何回まで根管治療をやり直せるのかを中心に解説します。

根管治療をやり直す理由

そもそも根管治療をやり直す理由としては、主に以下のことが挙げられます。

・再感染
・初回治療の不備
・材料の劣化
・歯の亀裂や破折

根管治療を行った後、根管内に残った細菌が再び増殖することで、炎症が再発するケースがあります。
こちらは根管の形状が複雑で、肉眼では確認できない部分に細菌が残存したり、被せ物と歯の間に隙間が生じ、そこから細菌が侵入したりすることが原因です。
このようなケースでは、再治療を受けなければいけません。

また初回の根管治療時に、根管内の感染組織を完全に除去できなかった場合や、根管の洗浄・消毒が不十分だった場合も再治療が必要になることがあります。

さらに根管治療で使用した充填剤は経年劣化するため、時間の経過とともに細菌の侵入リスクが高まり、再治療の可能性も高くなります。

ちなみに根管治療自体に問題がなかったとしても、歯に亀裂が入ったり破損したりすると、再治療を受けなければいけないことが考えられます。

根管治療のやり直しは何回まで可能?

根管治療は、主に前述した理由によってやり直さなければいけませんが、何回まで再治療が可能なのでしょうか?
結論からいうと、一般的には2~3回が限度とされています。

しかし、歯の状態や治療方法によって回数は異なり、1~2回で終わることもあれば、4回以上かかることもあります。
つまり、患者さんによってやり直しができる回数は異なるということです。

ちなみに根管治療の成功率は、治療の種類や状況によって変わってくるものの、30~70%程度と決して高くありません。
特に再治療の場合は、成功率が低下するおそれがあります。

根管治療のやり直しが難しいケース

以下に該当する場合、根管治療のやり直しが難しくなる可能性があります。

・根管の形状が非常に複雑
・歯根が破折している
・歯根の先に嚢胞や炎症が広がっている
・歯を削る部分がない

各項目について詳しく説明します。

根管の形状が非常に複雑

根管はただでさえ複雑な形状をしていて、それが根管治療の難易度を高めている原因でもあります。
また患者さんの中には、特に複雑な形状をしている方もいて、このような場合は再治療ができないことがあります。
なぜなら、根管治療の器具が感染部位にまで届かないからです。

ちなみに根管治療では、初回治療のときに器具の一部が折れてしまい、根管内に残存してしまうこともあります。
このようなケースでも、十分な清掃や消毒が困難になることがあります。

歯根が破折している

歯茎の上に出ている歯冠部だけでなく、歯根まで破折している場合も、根管治療のやり直しができないことが考えられます。

歯根が破折している場合、根管治療を行っても再び細菌が侵入しやすくなります。
つまり、何度も何度も再治療を行わなければいけない可能性が高いということです。

このようなケースでは、最終手段として抜歯などが選択されることもあります。

歯根の先に嚢胞や炎症が広がっている

根管治療後、歯の根の先に嚢胞や炎症が広がっている場合、根管治療だけでは完治しないことが考えられます。

嚢胞とは袋状の病変であり、これに加えて炎症もひどい場合は、外科的な処置が必要になることがあります。
つまり根管治療ではなく、歯科口腔外科の領域に入るということです。

歯を削る部分がない

根管治療は、通常の虫歯治療と同じく、歯を削らなければ行えない治療です。
初回の治療では、歯を削った部分に詰め物や被せ物を装着し、根管で再感染が起こらないようにされています。

しかし再感染が起こってしまった場合は、詰め物や被せ物を一度取り外し、再び歯を削って根管内の汚れや細菌を取り除かなければいけません。

また一度削った天然歯は、どれだけ健康な状態が続いたとしても、二度と元に戻ることがありません。
つまり根管治療の再治療では、初回に削った部分とは別の部分を削らなければいけないということです。

どれだけ再感染がひどくても、何度も歯を削っていると次第に削る部分がなくなり、再治療はできなくなってしまいます。

このようなケースでは、根の先端から薬剤を詰める逆根管充填などが採用されることもありますが、すべての歯科クリニックで取り扱っているとは限りません。

まとめ

根管治療は、可能であれば受けることを回避すべき治療です。
なぜなら、貴重な天然歯の部分を多く失ってしまったり、前述の通り再治療のリスクが高まったりするからです。
そのため、普段からブラッシングなどの虫歯予防を徹底し、そもそも虫歯を発症させないことが大切です。
また歯科クリニックで定期検診を受けることで、より早く虫歯の早期発見・早期治療につながります。

関連記事

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!