【武蔵小金井駅前の歯医者で歯周病治療】年代別の歯周病の特徴について

歯周病は年齢や性別を問わず誰もが発症し得るものであり、その発症率は感染症の中でも随一です。
ただし、年代によってその特徴は微妙に変わってきます。
そのため、自身の年齢で発症する歯周病がどのようなものなのか、把握しておくことが大切です。
今回は、歯周病の特徴について年代別に解説していきます。

年代別・歯周病の特徴

今回は以下の年代の歯周病における特徴や注意点などについて、詳しく説明します。

・10歳以下の歯周病
・10~20代の歯周病
・30~40代の歯周病
・50~60代の歯周病
・70歳以上の歯周病

10歳以下の歯周病

10歳以下つまり子どもの歯周病は、大人の歯周病と比べて症状が出にくく、気付きにくいのが特徴です。

主な症状については歯茎の赤みや腫れ、出血など、大人が発症する歯周病とほとんど変わりません。
またあまりイメージがないかもしれませんが、子どもも歯周病によって強い口臭を発することがあります。

ちなみに、子どもはまだ乳歯の段階でも歯周病になることがあります。
こちらは萌出性歯肉炎や、思春期性歯肉炎を指しています。

萌出性歯肉炎は、乳歯や永久歯が生え始める頃、歯茎が炎症を起こす状態です。
歯が歯茎を突き破る際に、痛みや腫れを引き起こすことがあります。

思春期性歯肉炎については、小学校高学年くらいから起こる歯周病で、主にホルモンバランスの変化が原因です。

10~20代の歯周病

10~20代の若い方における歯周病としては、侵襲性歯周炎が特徴的です。

侵襲性歯周炎は、進行が早く一般的な治療では治らないことが多い歯周病です。
歯槽骨が垂直的に下がり、特に前歯や6番目の奥歯あたりの骨が破壊されやすい傾向にあります。

発症率は0.05~0.1%と決して高くはありませんが、家族が同じように発症するというのも特徴です。

初期症状は通常の歯周病と同じく歯茎の腫れや出血で、痛みがない場合も多く、発見が遅れる原因にもなります。
また侵襲性歯周炎の治療法としては、外科手術や失った骨の再生を促す治療などが適用されることが多いです。

30~40代の歯周病

30~40代は、10~20代に比べて一気に歯周病の罹患率が高まる年代です。
その理由としては、生活習慣の変化や加齢、ストレスなどが挙げられます。

30~40代になると、仕事や子育てなどで生活が不規則になりがちです。
例えば不規則な食生活や睡眠不足、喫煙などの習慣は免疫力を低下させ、歯周病菌の繁殖を促す原因になります。

また年齢を重ねると唾液の分泌量が減少し、口内の自浄作用が低下します。
唾液には、細菌の繁殖を抑える働きがあるため、唾液の減少は歯周病のリスクを高めます。

さらに、30~40代は仕事で責任を負う立場になることも多く、そのストレスが免疫力の低下や歯周病リスクの増大につながることもあります。

ちなみに女性の場合、妊娠することでホルモンバランスが変化し、歯周病を発症しやすい状態になります。
このような身体の状態は、出産を終えた後でも引きずってしまうことが多いです。

50~60代の歯周病

50~60代の歯周病は、長年の蓄積されたダメージにより、複数の歯に影響が出やすく重症化しやすい傾向にあります。

特に歯槽骨の吸収が進んで歯が抜けやすくなったり、残った歯への負担が増加したり、ドライマウスや根面齲蝕のリスクが増加したりします。

ドライマウスは、口内が著しく乾燥する疾患であり、ある程度年齢を重ねた方が薬の影響などで引き起こすことが多いです。
さらに歯茎が下がって歯の根元が露出すると、根面齲蝕という虫歯になりやすいです。

ちなみに、50代では歯周ポケットが4mm以上の方が半数以上を占め、6mm以上の深いポケットを持つ方も1割程度に達します。

歯周ポケットは、一般的に3mm以下であれば健康な状態とされ、4mm以上になると歯周病の疑いが出てきます。
6mm以上にもなっている方は、中程度から重度の歯周病であると診断されることが多く、歯がグラグラするなどの症状が現れることもあります。

歯周ポケットの深さについては、歯科クリニックでプローブと呼ばれる専用の器具を使って測定します。
そのため、50代以上の方は特に歯科クリニックでの定期検診に力を入れなければいけません。

70代以上の歯周病

70代以上の歯周病は、進行すると全身疾患との関連性が高まり、生活の質に影響を与えるようになります。

例えば歯周病菌が歯茎の奥深くに潜伏し、歯を支える骨を破壊することで、歯が抜けやすくなったり咀嚼機能が低下したりします。

また糖尿病や心臓病、誤嚥性肺炎や認知症など、他の疾患との関連性も指摘されていて、早期発見・早期治療が重要です。

ちなみに、入れ歯を使用している方でも歯周病のリスクは変わらないため、注意してください。

まとめ

歯周病はどの年代で発症しても同じような症状が出ますが、微妙に異なる特徴があります。
年齢を重ねれば重ねるほど歯周病のリスクが高くなりますが、若い方であっても治療が難しい歯周病を発症することが考えられます。
またどの年代にも言えることは、やはりブラッシングと定期検診、食生活という歯周病予防における3つの要素をおろそかにしてはいけないということです。

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