虫歯治療は、歯科クリニックさえあれば都会であろうと地方であろうと受けることができます。
しかし多くの人で溢れ返る都会と、豊かな自然が広がる地方とでは、虫歯治療におけるさまざまな違いがあります。
今回は、具体的にどのような違いがあるのかについて解説します。
都会と地方における虫歯治療の違い4選
都会と地方の虫歯治療には、主に以下のような違いがあります。
・歯科クリニックの選択肢とアクセスの利便性
・専門的な治療法と設備の普及度
・治療費用と自由診療の市場価格
・予約の取りやすさと待ち時間
各項目について詳しく説明します。
歯科クリニックの選択肢とアクセスの利便性
都会と地方のもっとも顕著な違いは、歯科クリニックの密度とアクセス性です。
東京都心などの都会では、一つの駅周辺に十数件の歯科クリニックが並ぶことも珍しくありません。
仕事帰りや買い物ついでに立ち寄れるよう、夜間診療や土日祝日診療を行っているクリニックも多く、患者さんはライフスタイルに合わせて最適なところを選ぶことができます。
一方、地方では歯科クリニックの数が限られており、特に過疎地では隣町まで車で数十分かけて通院しなければならないケースも少なくありません。
さらに公共交通機関が限られているため、自家用車での通院が前提となり、広い駐車場を完備していることが歯科クリニック選びの重要な条件となります。
専門的な治療法と設備の普及度
都会の歯科クリニックは、特定の治療に特化した専門特化型のクリニックが多い傾向にあります。
例えばインプラントや矯正歯科、審美歯科や精密な根管治療など、特定の分野において大学病院レベルの設備を自前で揃えているところが豊富です。
自由診療をメインとする歯科クリニックも多く、最先端の材料や技術をいち早く取り入れた治療を受けられる可能性が高いのが都会のメリットと言えるでしょう。
これに対し地方では、幅広い症状に対応する総合歯科が一般的です。
特定の治療に特化するよりも、虫歯や歯周病、入れ歯や小児歯科など、日常的なトラブルを網羅的に解決できることが求められます。
最新設備についても、導入コストや症例数の関係から都会ほど普及のスピードは速くない場合がありますが、その分、基本的な治療を丁寧に行う堅実なところが多いのも事実です。
もし高度な外科手術や特殊な矯正が必要な場合は、県庁所在地などの都市部にある基幹病院や大学病院を紹介される形が一般的となります。
治療費用と自由診療の市場価値
保険診療の費用は国によって全国一律で定められているため、都会でも地方でも基本的には変わりません。
しかし、保険適用外となる自由診療の価格設定には、地域差が大きく現れます。
都会では家賃や人件費といった固定費が高いため、インプラントやセラミックの被せ物などの価格が地方に比べて高めに設定される傾向があります。
また、高級感を売りにした自由診療専門クリニックでは、ホテルのようなサービス料が含まれることもあります。
地方の場合、固定費が低く抑えられるため、都会と同じ材質の治療でも数万円単位で安く受けられる場合があります。
ただし、最新のデジタル技術を導入している歯科クリニックが少ない地域では、外注する技工所のコストにより、期待したほど安くならないケースも存在します。
さらに、地方では「保険の範囲内で最大限良くしてほしい」というニーズが強いため、自由診療の提案自体が控えめな歯科クリニックもあります。
予約の取りやすさと待ち時間
都会の歯科クリニック、特にオフィス街にあるクリニックは、予約が非常に細かく管理されています。
忙しいビジネスパーソンを対象としているため、1人30分から1時間といった枠が厳守され、待ち時間は比較的少ないのが一般的です。
その代わり、人気の歯科クリニックでは「次の予約が2週間後まで取れない」といったことも珍しくありません。
また急な痛みが出た場合でも、予約外の急患対応が難しい場合や、長時間待たされるケースもあります。
地方の歯科クリニックは、予約制であっても都会ほど分単位でシビアではないことが多く、比較的柔軟に対応してくれる傾向があります。
特に高齢者が多い地域では、予約なしで来院する患者も一定数いるため、待ち時間は長くなる可能性があるものの、「困ったときはすぐ診てくれる」という安心感があります。
都会では“効率と時間厳守”が重視され、地方では“融通と地域コミュニティとしての機能”が優先されるという、時間の流れ方の違いが治療現場にも反映されています。
多忙な現役世代にとっては都会のシステムが、時間の融通が利く世代にとっては地方のスタイルが、それぞれ通いやすさにつながっています。
まとめ
都会であっても地方であっても、歯科医師や歯科衛生士が患者さんのために全力を尽くしてくれるということに変わりはありません。
しかし歯科クリニックが扱う治療内容や、患者さんの歯科クリニックの選択肢、治療費などについては、都会と地方で大きな差があります。
もちろんどちらが良い、悪いということはありませんが、住む街を選ぶ際は前述したような事実を頭に入れておくことをおすすめします。
