炭酸飲料が好きな方の中には、特にコーラを好んで飲むという方も多いかと思います。
コーラ特有の美味しさは、他の炭酸飲料ではなかなか補完できません。
しかし、コーラは虫歯予防の観点からいうと、極めて危険な飲み物です。
今回は、コーラがどのように危険なのかについて解説します。
コーラが危険な飲み物である理由6選
コーラが虫歯予防の観点から危険と言える理由は以下の通りです。
・強い酸性
・大量の砂糖の含有
・唾液による自浄作用の妨げ
・ゼロカロリー飲料の落とし穴
・ながら飲みのリスク
・歯の着色汚れ
各項目について詳しく説明します。
強い酸性
コーラは非常に強い酸性(pH2.2〜3.0程度)を示す飲料です。
歯の表面を保護しているエナメル質は、口内がpH5.5以下の酸性になると溶け始める性質を持っています。
コーラを飲むと、この基準値を大きく下回る強酸に歯が直接さらされることになります。
またこの状態が繰り返されると、虫歯菌がいなくても歯がじわじわと薄く溶けていく酸蝕症を引き起こします。
エナメル質が摩耗すると、その内側の象牙質が露出して知覚過敏の原因になったり、歯の先端が透明に見えたり、欠けやすくなったりするリスクが高まります。
大量の砂糖の含有
一般的なコーラ(500ml)には、角砂糖約13〜15個分、約50g以上に相当する大量の糖分が含まれています。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、この糖分を取り込んでエネルギーにする際、強力な酸を排出します。
コーラを飲むことで、口内には菌にとって最高の栄養源が供給され続けることになります。
また菌が排出した酸は、前述の飲料自体の酸と合わさって歯の表面をさらに激しく攻撃します。
さらに糖分が多いと口の中がネバネバしやすく、プラークが形成されやすい環境が作られます。
一度プラークが形成されると、その中で菌が増殖し、酸が中和されにくい虫歯の温床が完成してしまいます。
唾液による自浄作用の妨げ
通常、私たちの口内では唾液が重要な役割を果たしています。
唾液には、酸性に傾いた口内を中和させる緩衝能や、溶け出したミネラルを歯に戻す再石灰化の機能、さらに汚れを洗い流す自浄作用があります。
しかし、コーラのような強酸性かつ高糖度の飲み物を頻繁に摂取すると、唾液による中和が追いつかなくなります。
特に就寝前やスポーツ中など、唾液の分泌量が減るタイミングでコーラを飲むと、歯を修復するプロセスが完全にストップしてしまいます。
また再石灰化の時間が確保されないまま、次の酸の攻撃が始まるという悪循環に陥ることで、虫歯の進行スピードは劇的に早まってしまいます。
ゼロカロリー飲料の落とし穴
砂糖ゼロのダイエットコーラなら安心だと思われがちですが、これも虫歯予防の観点では危険を孕んでいます。
砂糖が含まれていなくても、コーラ特有の爽快感を出すためのリン酸やクエン酸などの酸味料は依然として含まれているからです。
つまり、砂糖による菌の繁殖リスクは減ったとしても、飲み物自体の酸によって歯を溶かす酸蝕症のリスクは変わらず高いままだということです。
むしろ「カロリーゼロだから大丈夫」という安心感から、普通のコーラよりも頻繁に、あるいは水代わりに飲んでしまうケースが多く見られます。
人工甘味料自体は菌のエサになりにくいですが、強酸性の液体を常に歯に浴びせ続けているという事実は変わらず、歯をボロボロにする要因となり得ます。
ながら飲みのリスク
コーラが危険な大きな理由は、飲み方にもあります。
食事と一緒に一度に飲み干すのであれば、唾液が比較的早く中和してくれます。
しかし勉強やデスクワーク、ゲームをしながら数時間かけて少しずつ飲む“ながら飲み”は、歯にとって最悪の習慣です。
一口飲むたびに口内は酸性になり、ようやく唾液が中和し始めた頃にまた次の一口が入ることで、歯は常に脱灰の危機にさらされます。
この状態が続くと、歯の再石灰化が行われる時間がなくなり、エナメル質は構造的に脆くなっていきます。
特にストローを使わずに直接カップやペットボトルから飲む場合、前歯の裏側や歯の隙間に液体が滞留しやすく、局所的に深刻なダメージが蓄積されることになります。
歯の着色汚れ
コーラに含まれるカラメル色素は、歯の表面に蓄積して着色汚れの原因になります。
一見虫歯とは無関係に思えますが、実は歯の表面がザラつくことで、虫歯菌の塊であるプラークが付着しやすくなるという副作用があります。
一度着色した部分は、滑らかなエナメル質に比べて汚れを保持しやすく、通常のブラッシングだけでは落としきれないこともあります。
汚れが溜まった場所には菌が住み着き、そこから酸が発生して虫歯を誘発します。
また歯の美しさが損なわれることで口腔ケアへのモチベーションが下がり、結果的に歯ブラシを怠るようになるという心理的な悪影響も無視できません。
まとめ
コーラは独特な美味しさと爽快感があり、世界中の人々を魅了しています。
しかし、徹底的に虫歯を予防したい方にとっては、もっとも飲むべきではない飲み物の一つと言えます。
またコーラだけでなく、甘い炭酸飲料やチューハイなどの酒類も、同じようなデメリットを孕んでいます。
そのため、摂取量を減らすことと、飲んだ後にすぐ口腔ケアを行うのはとても大切です。
