虫歯になりにくい食材は、さまざまなジャンルに存在します。
野菜類でいうとゴボウやサツマイモ、キャベツやレタスなどが挙げられ、その他海藻類や豆類の摂取も効果的です。
また虫歯を徹底的に防ぐには、調理方法も考慮しなければいけません。
今回は、虫歯のリスクを下げるための調理における工夫を解説します。
虫歯を予防するための調理における工夫6選
少しでも虫歯のリスクを減らすには、以下のような調理における工夫が必要です。
・野菜はなるべく生で食べる
・食材を大きめに切る
・煮込みすぎない
・味噌汁やスープにして食べる
・精製された炭水化物はなるべく避ける
・揚げ物はなるべく避ける
各項目について詳しく説明します。
野菜はなるべく生で食べる
歯応えがある野菜については、なるべく生で食べることをおすすめします。
具体的にはキュウリや大根、ニンジンなどの野菜は、歯応えがあるため唾液の分泌を促してくれます。
またこれらの野菜をもっとも噛み応えのある野菜スティックで食べることにより、さらに唾液が分泌され、口内の汚れが洗い流され虫歯の予防効果がアップします。
ちなみに、葉物などそれほど歯応えがない野菜については、サラダで食べるときにナッツ類をトッピングしましょう。
ナッツ類とあわせて食べれば、噛む回数が増えて唾液の自浄作用はアップしますし、より多くの栄養素を摂取できます。
食材を大きめに切る
虫歯を予防するためには、調理の際食材をなるべく大きめに切るのもポイントです。
大きく切れば、それほど噛み応えがないものでも噛む回数を増やすことができます。
これにより唾液の殺菌・洗浄効果は高まりますし、顎や頬の筋肉が鍛えられ、より噛むことを意識した食事になります。
ちなみに、食材を切るときは、なるべく線維を意識することも大切です。
例えば野菜やお肉などを切るとき、線維に沿って切ることである程度食感を残すことができます。
ちなみに煮物などの食材を大きく切ると、煮汁が浸透しやすくなり、より美味しく食べることができます。
虫歯予防は継続しなければ意味がないため、このような美味しく食べるための調理の工夫も大切です。
煮込みすぎない
煮込み料理を作る際は、なるべく食材を煮込みすぎないことが大切です。
やわらかくしすぎると、よく噛まずに食べやすくなってしまい、唾液の分泌が減ってしまうからです。
もちろん、煮込み料理そのものがダメだというわけではありません。
汁物や煮込み料理は、口内の食べカスが残りにくい治療法であるため、むしろ積極的に摂取すべきだと言えます。
ちなみにここでいう煮込み料理とは、野菜だけでなくお肉や魚などを使用したものも含まれます。
味噌汁やスープにして食べる
虫歯予防に効果的な食材、主に野菜類については、味噌汁やスープにして食べるのもおすすめです。
味噌汁やスープの場合、一度に大量の野菜を摂取できます。
生野菜の場合、1食で食べられる量はある程度限界があります。
一方、味噌汁やスープは嵩が減るため、効率的に虫歯予防に効く栄養素を摂取可能です。
また栄養素の中には、水に溶けやすいものもあります。
茹で野菜の場合、溶け出した栄養素を摂取できない可能性がありますが、味噌汁やスープの場合は栄養素が溶け出したものをそのまま飲むことができます。
例えばビタミンCやカリウムが豊富な食材については、水に栄養素が溶けやすいため汁物で摂取すべきです。
精製された炭水化物はなるべく避ける
どれだけ虫歯予防に効果的な野菜などを摂取していても、精製された炭水化物の摂取量が多ければ意味がありません。
虫歯は甘いものが原因で発症するイメージが強いですが、実際は甘くなくても糖質が入っているものであれば発症のリスクは高まります。
また白米やパン、うどんやパスタといった精製された炭水化物は糖質が多く含まれるため、口内で糖に分解されて虫歯を発症しやすくなります。
そのため炭水化物を摂るのであれば、なるべく玄米や雑穀米、全粒粉といった未精製の穀物を選ぶのがおすすめです。
揚げ物はなるべく避ける
虫歯を予防するにあたっては、できる限り揚げ物を避けるようにしましょう。
揚げ物の中には、小麦粉や砂糖などの糖分を多く含むものがあります。
また揚げ物に使用される油には、トランス脂肪酸などが含まれる可能性があります。
トランス脂肪酸は消化不良を引き起こし、虫歯予防に効果的な栄養素の吸収を阻害することが考えられるため、注意が必要です。
さらに揚げ物は歯に付着しやすく、なおかつ歯の隙間にも挟まりやすい傾向にあります。
そのため、虫歯菌が繁殖する原因にもなり得ます。
まとめ
日々食事を摂らなければいけない以上、虫歯のリスクをゼロにすることはできません。
しかし、食材や調理を工夫し、虫歯のリスクを軽減させることはできます。
もちろん、虫歯の直接的な原因はプラークであるため、ブラッシングを併用しなければ虫歯は防げません。
さらに、歯科クリニックにも定期的に通い、歯列に問題がないかどうか確認すべきです。