【武蔵小金井駅前の歯医者・予防歯科】虫歯予防として鶏肉を摂取するメリット・デメリット

私たち日本人にとって非常に馴染みのある食材の一つに、鶏肉が挙げられます。
1週間に1回程度は、食卓に鶏肉が並ぶという家庭も多いかと思います。
また虫歯予防を意識するとき、鶏肉を摂取することにはいくつかのメリットがあります。
今回は、具体的にどのようなメリットがあるのか、デメリットとあわせて解説します。

虫歯予防として鶏肉を摂取するメリット3選

虫歯予防の一環として鶏肉を摂取するメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。

・リンが豊富
・亜鉛が含まれる
・やわらかい食感

各メリットについて詳しく説明します。

リンが豊富

鶏肉を虫歯予防として摂取するメリットは、リンが多く含まれていることが挙げられます。

歯の表面(エナメル質)の約97%は、カルシウムとリンで構成されるハイドロキシアパタイトという物質でできています。
つまりリンは、歯の主成分の材料になり、歯を強くしてくれるということです。

また食事の際の酸によって歯が溶け出したときでも、リンの摂取量が多ければ再石灰化が促進され、虫歯を防ぎやすくなります。

亜鉛が含まれる

鶏肉には亜鉛も含まれていて、こちらも虫歯予防として摂取する場合のメリットです。

亜鉛は虫歯の原因となるミュータンス菌、歯周病菌など増殖を抑える効果があります。
さらに免疫力を高めることで、これらの細菌から歯や歯茎を守り、虫歯や歯周病になりにくい口内環境を整えます。

その他、亜鉛には抗酸化作用もあり、こちらは炎症を引き起こす酸化の働きを押さえ、細胞の健康維持に貢献します。

ちなみに亜鉛を摂取することで、味覚障害も予防できます。
味を感じにくいことで食事の偏りが起こり、虫歯のリスクを高める可能性があるため、味覚障害を予防できるのは大きなメリットです。

やわらかい食感

鶏肉は比較的やわらかい食感であり、虫歯を予防する食べ物としては適しています。

特に蒸し鶏や煮込み料理のように、やわらかく調理することで、歯や歯茎への負担を軽減できます。

虫歯予防として鶏肉を摂取するデメリット2選

一方、虫歯予防として鶏肉を摂取することには、以下のようなデメリットもあります。

・歯に食べカスが残りやすい
・歯が欠けるリスクがある

各デメリットについて詳しく説明します。

歯に食べカスが残りやすい

鶏肉の繊維は歯に挟まりやすく、長時間残ると細菌の繁殖を招きます。
また食べカスが細菌と結合するとプラークが形成され、こちらは虫歯を引き起こす直接的な原因になります。

さらに、プラークを除去しないままでいると、石化して歯石が形成されます。
歯石は虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、強く歯や歯茎に接着するため、自宅でブラッシングをしても除去することができません。

稀にポロッと歯石が取れることがありますが、そのときにはすでにその下に新しい歯石が形成されている可能性が高いです。

歯が欠けるリスクがある

先ほど、鶏肉は食感がやわらかいというメリットについて解説しましたが、必ずしもそうとは限りません。
例えば、軟骨などの部位は鶏肉の一部ですが、コリコリとした硬い食感をしています。
そのため、歯にダメージを与える可能性があります。

また軟骨の場合、たとえ比較的やわらかい状態であっても、虫歯が重度に進行している場合や元々歯が弱い場合、噛んで歯が欠けてしまうリスクが高まります。

鶏肉が歯に悪影響を与えるのを防ぐ方法

鶏肉の虫歯リスクを軽減するためには、まず食後のブラッシングを徹底することが大切です。
食事のたびに歯に詰まった食べカスを丁寧の除去することで、虫歯のリスクを減らせます。

また鶏肉を食べる際は、調理法にも注意しましょう。
例えば揚げ物にする場合、揚げすぎず適温で治療するのをおすすめします。
唐揚げやチキンカツなどを揚げすぎると、衣がザクザクになってしまい、歯にダメージを与えやすくなります。

さらに調理に関して言うと、注意したいのはつくねです。
軟骨の唐揚げなどは、それ自体を避ければ良いだけですが、つくねの場合は中に粗めの軟骨が入っている場合があります。
そのため、勢い良く噛むと歯に悪い影響を与えることが考えられます。

ちなみに鶏肉は鶏むね肉やささみを始め、低カロリーな部位も多く、健康志向の方にも人気があります。
しかし、ビタミンや食物繊維が少ないため、これらを含む他の食品で栄養バランスを補う必要があります。

各種ビタミンは、エナメル質や象牙質の形成、カルシウムの吸収に関わっています。
食物繊維については、唾液の分泌量を増加させ、虫歯のリスクを軽減してくれるため、野菜などは必ずあわせて摂取しなければいけません。

まとめ

鶏肉は虫歯予防の効果がありますし、他の肉と比べて比較的安価で購入できます。
そのため、虫歯予防の一環として継続的に摂取し続けることをおすすめします。
しかし、調理法などによっては歯にマイナスの影響を与えるため、注意してください。
また鶏肉だけでは、虫歯予防に効く栄養素を十分に摂取できないため、野菜や果物などもバランス良く採り入れましょう。

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