【武蔵小金井駅前の歯医者・小児歯科】シーラントの注意点について

子どもに対して行う代表的な虫歯予防の施術として、シーラントが挙げられます。
こちらは虫歯になりやすい乳歯にとって非常に有効な施術であり、受けさせることを考えている親御さんも多いかと思います。
しかし、実勢受けさせる際は注意点もあらかじめ把握しておくべきです。
今回は、シーラントの注意点を中心に解説します。

シーラントの概要

シーラントは、奥歯の溝を歯科用プラスチック樹脂で埋めることで、虫歯を予防する施術です。

奥歯の溝は複雑で深いため、歯ブラシが届きにくく、食べカスや細菌が溜まりやすいです。
シーラントは、この溝を物理的に塞ぐことにより、虫歯のリスクを軽減します。

またシーラントを行うことにより、噛む面が虫歯になるリスクは60~80%も軽減できるとされています。
さらに歯を削ったり、麻酔を使ったりする必要もないため、痛みがなく子どもも安心して受けられます。

ちなみにフッ素が含まれたシーラントは、歯を強化する効果も期待できます。

シーラントの注意点6選

子どもにシーラントを受けさせようとする親御さんは、上記の概要やメリットとあわせて、以下の注意点も把握しておくべきです。

・剥がれたり欠けたりすることがある
・定期的な検診とメンテナンスが必要
・シーラントの下で虫歯が進行することがある
・奥歯の溝以外の虫歯は防げない
・耐久性が永久ではない
・噛み合わせに違和感が出ることがある

各項目について詳しく説明します。

剥がれたり欠けたりすることがある

シーラントはプラスチック製の樹脂でできているため、毎日の食事や歯ぎしりなどで剥がれたり欠けたりすることがあります。

またシーラントが剥がれたり欠けたりした状態を放置すると、その隙間に細菌が入り込み、虫歯を発症するリスクが上昇します。
そのため、親御さんは常にシーラントに異常がないか、仕上げ磨きの際などには子どもの口内をチェックしておかなければいけません。

定期的な検診とメンテナンスが必要

シーラントは、一度歯科クリニックで施術を受ければ終わりというわけではありません。
施術後も定期的な検診、メンテナンスが必要です。

シーラントを充填している子どもは、必ずしも自分自身でシーラントの剥がれや欠けに気付くことができるとは限りません。
こちらはもちろん、親御さんにも言えることです。
そのため、歯科クリニックで状態を定期的にチェックしてもらう必要があります。

またシーラントの効果を維持するためには、歯科クリニックを訪れたときに再処置が必要になることも考えられます。

シーラントの下で虫歯が進行することがある

シーラントの施術が不適切だった場合、その下で虫歯が進行することがあります。

シーラントを行う際は、事前に充填する歯をキレイにクリーニングします。
しかし、歯科クリニックのクリーニングが不十分だった場合、歯の溝に潜む初期虫歯を見逃してしまうことが考えられます。
すると、シーラントで塞がれた下部分で虫歯を発症し、気付かないうちに進行するおそれがあります。

通常の歯とは違い、シーラントを行った部分は病変部が見えないため、気付いたら重度の虫歯になっていることも考えられます。

奥歯の溝以外の虫歯は防げない

シーラントをできる限り多く子どもの歯に適用させたいと考える親御さんもいるかもしれませんが、残念ながら奥歯の溝以外の虫歯は防げません。

シーラントは、奥歯の凸凹を平らにし、虫歯を防ぐというものです。
歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、その他の虫歯になりやすい部分の虫歯予防には適用できません。

つまりシーラントをしたからといって、それを信頼しすぎてブラッシングがおろそかになると、虫歯の発症リスクは高くなるということです。

耐久性が永久ではない

シーラントは子どもの虫歯を防ぐためのものですが、永久に効果があるわけではありません。
シーラントの効果が持続するのは、一般的に2~5年程度とされています。

もちろん、効果が薄れてきたシーラントについては、再処置が必要になります。

噛み合わせに違和感が出ることがある

シーラントを奥歯に充填することで、子どもの歯並びに違和感が出るケースがあります。

子どもの奥歯は表面が凸凹していますが、子ども本人はこの状態の歯が噛み合う感覚に慣れています。
そのため、施術直後はシーラントの厚みにより、噛み合わせが変わった感覚を覚えることがあります。

ただし、こちらは噛み合わせが悪くなったというわけではありません。
虫歯を防ぐための適切な噛み合わせになっただけであり、多くの場合は時間が経つにつれて違和感を覚えなくなります。

まとめ

虫歯治療の基本は、やはり日々のブラッシングや歯科クリニックでの定期検診です。
シーラントは、それらの習慣のサポートとして適用するものと考えておきましょう。
もちろん、シーラントを行うことで子どもの虫歯予防効果は劇的にアップしますが、だからといって日々のセルフケアを怠って良い理由にはなりません。
またこれらの考えについては、子ども本人よりも親御さんが強く理解する必要があります。

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