【武蔵小金井駅前の歯医者・小児歯科】子どもの前歯がハの字に生えることの原因やデメリット

子どもの歯は、下の前歯から順番に生え揃っていくのが一般的ですが、必ずしも順番通り生えるとは限りません。
また形状や向きについても異常が見られることがあり、中には前歯がハの字に生えてしまうケースもあります。
今回は、子どもの前歯がハの字に生えることの原因やデメリットなどについて解説します。

子どもの前歯がハの字に生える原因

前歯とは上顎と下顎にそれぞれ6本ずつ、計12本ある歯のことをいいます。
中でも中心にある2本の大きな前歯を中切歯といいます。

中切歯は、通常真っ直ぐ生え揃い、口を開けたときにもっとも目立つ部分に見られます。
しかし、子どもの中には、主に上の中切歯がハの字に生えてきてしまう子もいます。

文字通りカタカナのハのように、斜めに生えてしまうため、通常の前歯とはかなり異なる見た目になります。

また子どもの前歯がハの字に生える原因としては、顎の成長不足や生活習慣などが挙げられます。

子どもの顎は大人と違い、十分に成長していません。
このような状態で前歯が生えてくると、キレイに並ぶためのスペースが足りず、外側に向かって斜めに生えてしまうことがあります。

さらに、指しゃぶりや舌で歯を押すなどの癖も、前歯がハの字になってしまう原因です。
こちらは当初、真っ直ぐ生えようとしていたにもかかわらず、余計な力が加わって歯並びが悪くなってしまうというケースです。

子どもの前歯がハの字に生えることのデメリット

主に子どもの上の前歯がハの字に生えてしまうと、以下のようなデメリットにつながります。

・発音に影響が出る
・噛み合わせに影響が出る
・見た目の問題
・口呼吸のリスク
・顎関節症のリスク

各デメリットについて詳しく説明します。

発音に影響が出る

子どもの前歯がハの字に生えてしまうと、発音に影響が出て会話が不便になってしまいます。
具体的には、サ行やタ行を発音しにくくなる可能性が高いです。

また発音が不明瞭な場合、言葉を何度も聞き返されたり、違った意味で伝わったりすることも考えられます。
その結果、子どもがコミュニケーションを取らず塞ぎがちになることも考えられます。

噛み合わせに影響が出る

噛み合わせに影響が出ることも、子どもの前歯がハの字に生えることのデメリットです。

前歯は、食べ物を噛み切るという非常に重要な役割を持っています。
特に中心の中切歯は、ものを噛み切る上でかなりの負担がかかる部分です。

しかし、前歯がハの字になっていると、噛み切ろうとしたときの力が分散してしまいます。

見た目の問題

子どもの前歯がハの字に生えてしまうデメリットとしては、もちろん見た目の問題もあります。

前歯は口を開けたとき、もっとも人の目に付きやすい部分です。
こちらがハの字になっている場合、他の子に指摘されたり、からかわれたりする可能性があります。

また子どもは大人とは違い、言葉を選びません。
そのため、前歯の歯並びが悪い子にとって、非常にショックが大きい言葉を投げかけられることもあります。

口呼吸のリスク

子どもの前歯がハの字に生えてくることにより、口呼吸のリスクも高くなります。
こちらは斜めに生えていることにより、口を閉じにくくなることが理由です。

上の前歯が真っ直ぐに生えている場合、口を閉じたときしっかりと上下の唇がつきます。
一方斜めの場合、唇を閉め切る前に歯が当たってしまい、上下の唇の間に隙間ができてしまいます。

またここから口呼吸をすることにより、虫歯や口臭、風邪やアレルギーのリスクが高まることもあります。

顎関節症のリスク

前歯がハの字に生えている子どもは、噛み合わせが悪いことから、特定の歯にばかり負担がかかるようになります。

また噛み合わせの悪化は歯だけでなく、顎関節症にもダメージを与えます。
子どもの顎関節はまだやわらかく、このような負担によって顎関節症を発症することも珍しくありません。

子どもの歯がハの字に生えた場合の治療法

子どもの前歯がハの字に生えている場合でも、乳歯のときはそこまで焦る心配はありません。
乳歯の場合、多くは顎の成長とともに、自然と正しい位置に移動します。

一方永久歯の前歯がハの字に生えている場合は、矯正治療を受けなければいけないこともあります。

小児矯正の期間は、治療を始める時期や子どもの歯の状態によって異なりますが、一般的には1~3年です。
そのため、かなり辛抱強く治療を続ける必要があります。

ちなみに、乳歯に問題がないうちから歯科クリニックで定期検診を受けていれば、永久歯がハの字に生えるケースは予防しやすくなります。

まとめ

子どもの歯の健康を守るのは、親御さんの大事な務めの一つです。
しかし、親御さんがどう頑張っていても、子どもの歯並びが悪くなってしまうケースはあります。
そのため、まずは普段からしっかり子どもの歯を観察する習慣をつけましょう。
また少しでも気になることがあれば歯科クリニックを受診し、大事になる前に歯の問題を解決することが望ましいです。
ちなみに、小児歯科は6ヶ月頃から通い始めることが可能です。

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