【武蔵小金井の歯医者】歯周病が一向に治らない理由について

歯周病を完治させることはなかなか難しいですが、歯科クリニックでのプロケアによってある程度改善させることは可能です。

プロケアには、クリーニングや歯石取りなどが含まれます。

しかし、中には治療を受けているにもかかわらず、なかなか改善という方もいます。

今回は、歯周病が一向に治らない原因について解説します。

歯周病が一向に治らない理由6選

歯周病治療の効果がなかなか現れない方は、以下に該当する可能性があります。

・きちんと歯を磨けていない
・生活習慣が乱れている
・歯ぎしりをしている
・糖尿病にかかっている
・侵襲性歯周炎にかかっている
・歯周病が重度にまで進行している

各項目について詳しく説明します。

きちんと歯を磨けていない

歯科クリニックで治療をしているにもかかわらず、歯周病が一向に治らない場合、きちんと歯を磨けていない可能性が高いです。

歯ブラシでしっかりと歯磨きをしていても、口内のプラーク全体の60%しか除去できていないというデータがあります。

歯と歯の間や歯並びが悪い部分など、気付きにくい部分や歯ブラシの毛先が届かない部分には、プラークが残りやすいです。

このとき残ったプラークが、歯茎の炎症の原因になっていることもあります。

そのため、歯磨きの方法については、歯科クリニックを訪れたときに学ぶことをおすすめします。

また、歯磨きの際には歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなども併用するようにしましょう。

生活習慣が乱れている

なかなか歯周病が治らない場合、生活習慣が乱れている可能性もあります。

歯周病はプロケアだけでなく、自宅で行うセルフケアも並行しなければ、簡単には治りません。

こちらのセルフケアの一つが、生活習慣の改善です。

例えばビタミン類やミネラル、タンパク質などの栄養素をバランス良く摂取すれば、免疫力が向上し歯周病の改善が見込めます。

逆に、糖質の過剰摂取は糖尿病の発症につながり、歯周病を悪化させます。

また、過度の飲酒も肝臓機能を低下させ、免疫力を下げる原因です。

その他、歯茎の血流を悪化させる喫煙についても、歯周病を治したいのであれば控えるべきです。

歯ぎしりをしている

歯周病治療の効果が一向に現れない場合、知らない間に歯ぎしりをしている可能性もあります。

歯ぎしりは主に就寝中に行われることが多く、歯に大きな負担がかかります。

歯周病を患っている方はただでさえ歯茎が弱っているため、歯ぎしりによって強い力を受けると、炎症や歯へのダメージが大きくなります。

また歯ぎしり中に当たっている歯の本数が少なく、数本に集中している場合、その歯が力を強く受けてぐらついてくることがあります。

こちらは咬合性外傷と呼ばれるもので、一種の打撲とも言えます。

ちなみに、歯ぎしりが慢性化すると、歯の根の先に病巣ができることもあります。

このようなケースでは、歯の中の神経、病巣の膿を取り除く根管治療を受けなければいけません。

糖尿病にかかっている

歯周病が一向に治らない方は、糖尿病にかかっていることも考えられます。

糖尿病は、歯周病の発症につながる病気です。

糖尿病になり、血糖値が高い状態が続くと、歯茎の血管が脆くなります。

その結果、免疫力も低下し、健康な方に比べて歯周病のリスクが高まります。

また、高血糖により、骨の吸収も促進されます。

ちなみに、糖尿病から歯周病を発症するというケースもあります。

歯周病菌が歯茎に侵入すると、これに対抗するため炎症物質が分泌されます。

この炎症物質が全身を巡り、血糖コントロールを行うインスリンの働きを妨げ、糖尿病が発症・進行します。

侵襲性歯周炎にかかっている

侵襲性歯周炎にかかっている方も、なかなか歯周病治療の効果を得られない可能性があります。

侵襲性歯周炎は、10~20代に発症する歯周病で、一般的な歯周病よりも骨吸収のスピードが早いです。

つまり悪化しやすいということです。

また、侵襲性歯周炎は特異性のある細菌への感染、もしくは遺伝的要因によって発症するケースが多いです。

そのため、通常のプロケアなどでは、なかなか症状が改善しないことがあります。

歯周病が重度にまで進行している

歯周病が重度にまで進行している場合も、なかなか治療の効果は得られません。

歯周病が重度になると、歯茎や顎の骨といった歯周組織が破壊されます。

その結果、歯茎が下がって歯が長くなったように見えたり、歯がグラグラして今にも抜け落ちそうになったりします。

そのため、一般的な歯周病治療では症状が改善しません。

重度の歯周病を改善させるには、歯茎の再生治療や骨移植といった外科治療を受けなければいけないこともあります。

まとめ

歯石取りなどの歯周病治療さえ受けていれば、歯周病が治るという考えは大間違いです。

生活のあらゆる点を見直さなければ、症状は改善せず、いつまでも通院しなければいけなくなります。

また、特殊な歯周病や別の病気により、改善が阻害されている場合もあります。

歯周病が一向に治らないという方は、自身がどれに当てはまるのかについて、歯科医師に相談してみましょう。

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