【武蔵小金井の歯医者】歯周病によって生じる口内のねばつきについて

歯周病を発症すると、歯茎に赤い腫れが見られるようになります。

また歯茎からの出血や、歯と歯の間の隙間などの症状も一般的です。

その他、朝起きたときなどに口内がネバネバすることがあります。

今回は、歯周病によって生じる口内のねばつきについて詳しく解説します。

歯周病によって生じるねばつきの正体

歯周病によって生じるねばつきの正体は、歯肉溝浸出液という液体です。

一般的な口のねばつきは、体調不良やストレスなどが原因として考えられます。

しかし慢性化している場合は、歯周病を患っている可能性が高いです。

そして歯周病に感染したときに分泌されるのが歯肉溝浸出液です。

こちらは粘度が高いという特徴を持っています。

また唾液の分泌量が減少するのも、ねばつきが起こる原因の一つです。

歯周病では、唾液が減少してしまうほど歯周病菌が繁殖するケースがあります。

唾液が少ないと、口内で十分な自浄作用を発揮できません。

結果的に口内に占める歯肉溝浸出液の割合が多くなり、ねばつきが出やすくなります。

ちなみに起床時は口内がより乾燥しやすいです。

よって日中よりも口内のねばつきがひどくなりやすいです。

口内のねばつきを放置するとどうなる?

歯周病による口内のねばつきを放置すると、以下のようなことにつながります。

・口臭
・虫歯、歯周病
・風邪をひきやすくなる
・誤嚥性肺炎のリスクが高まる
・味覚障害になるおそれがある

自浄作用や殺菌作用のある唾液が減少するため、当然口臭は出やすくなります。

また虫歯や歯周病、風邪など細菌が原因の疾患にも弱くなります。

その他唾液量の減少により、食べ物がスムーズに胃に送り出されなくなります。

こちらは誤嚥性肺炎のリスクを高めます。

ちなみにネバツキや唾液の減少が著しくなると、味覚にも変化が現れます。

口内が乾燥すると、主に舌に存在する味蕾へと食べ物の成分が届けられません。

よって味を感じにくくなります。

歯周病によるねばつきの対策

歯周病によって生じるねばつきは、以下のような対策である程度軽減されます。

・食べたら歯を磨く
・唾液腺を刺激する
・ストレスを溜め込まない
・喫煙習慣を改める

食べたら歯を磨く

口内のねばつきを軽減させるには、食べた後必ず歯を磨きます。

食事の後はもちろんですが、できるだけ間食の後もブラッシングをしてください。

また歯面だけでなく、歯間や歯と歯茎の境目をブラッシングするのも重要です。

歯間ブラシやデンタルフロスを併用し、歯ブラシの当て方にも気を配りましょう。

唾液腺を刺激する

歯周病による口内のねばつきは、唾液腺を刺激することでも軽減できます。

酸っぱいものを食べたり咀嚼回数を増やしたりすると唾液の分泌が促進されます。

そのため、食事には柑橘類や噛み応えのあるものを採り入れましょう。

食事以外ではガムを噛むのも効果的です。

また唾液腺のマッサージを行うのも有効です。

唾液は舌・顎・耳下の3つの唾液腺から分泌されます。

耳下の唾液腺は主にサラサラの唾液が分泌されるため、こちらを刺激しましょう。

具体的な方法としては、上の奥歯辺りを後ろから前に指で軽く圧迫します。

ストレスを溜め込まない

ストレスを溜め込まないことも、歯周病によるねばつきを軽減する方法です。

ストレスは交感神経が優位になり、粘着性の唾液を分泌させやすくします。

よって口内の状態に悪影響を及ぼします。

ストレスを軽減するには、適切なリラックス法やストレス管理テクニックが必要です。

例えばストレッチや運動、深呼吸などが挙げられます。

またしっかり眠ること、趣味に没頭することなどもストレスの解消につながります。

喫煙習慣を改める

歯周病による口内のねばつきを軽減するには、喫煙習慣を改めなければいけません。

タバコは口内の健康を著しく害します。

口内の乾燥を招き、細菌の繁殖を促す作用があります。

また口のねばつきだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高めます。

その他発ガン性も確認されているため、可能な限り禁煙できるよう努力すべきです。

根本的な解消には歯周病治療が必要

歯周病による口内のねばつきを軽減することは可能です。

しかし根本的に解消するには、歯周病治療を受けるしかありません。

歯周病治療では、主にスケーリングやルートプレーニングが行われます。

当治療により、歯周病の主な原因であるプラークや歯石を取り除きます。

その後一定以上改善して入れば、現状を維持するためにメンテナンスへと移行します。

治療がうまくいけば、メンテナンスの段階で口内のねばつきはかなり改善されます。

もし再評価の結果が思わしくないのであれば、歯周外科治療が行われます。

まとめ

ここまで、歯周病によって生じる口内のねばつきについて解説してきました。

口内のねばつきは、うがいや歯磨きだけではなかなか落ちません。

よって、ずっと気持ち悪さが残ったままの生活を余儀なくされます。

またねばつきを軽減する対策をしても、対症療法では絶大な効果が得られません。

特に歯周病が中程度にまで進行している場合は、早急に歯科クリニックを訪れましょう。

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