私たちの食生活に欠かせない食材の一つに、油が挙げられます。
どのような料理を作る際でも、基本的に油は使用されています。
また一般的なものにはサラダ油が挙げられますが、オリーブオイルも使用される機会は多いです。
今回は、オリーブオイルが持つ歯周病予防効果について解説します。
オリーブオイルの歯周病予防効果4選
オリーブオイルの歯周病予防効果としては、主に以下のことが挙げられます。
・歯茎の腫れ、出血の抑制
・歯周病菌の繁殖抑制
・汚れの付着防止
・口内デトックスと唾液分泌の促進
各項目について詳しく説明します。
歯茎の腫れ、出血の抑制
オリーブオイル、特に化学的な精製を一切行っていない高品質なエキストラバージンオリーブオイルには、植物由来の強力な抗炎症成分が豊富に含まれています。
その代表格であるオレオカンタールというポリフェノール化合物は、解熱剤として知られるイブプロフェンに似たメカニズムで炎症を抑える働きがあることが証明されています。
歯周病の初期段階では、歯と歯茎の隙間に溜まったプラークに対抗しようとして、体が免疫反応を起こします。
これにより歯茎の毛細血管が拡張し、赤く腫れたり、ブラッシングの際に簡単に出血したりするようになります。
ここでオリーブオイルを口に含んで行き渡らせる、あるいは日常の食事から摂取することで、オレオカンタールをはじめとする抗酸化成分が歯茎の組織に作用します。
炎症を引き起こす原因物質の活性化を根元からブロックするため、慢性的な歯茎の腫れや痛みを穏やかに鎮めるサポートをしてくれます。
即効性や強い副作用がないため、デリケートな口腔粘膜や、傷ついて敏感になっている歯周組織に対しても、負担をかけることなく優しくケアを続けられる点が大きなメリットです。
歯周病菌の繁殖抑制
オリーブオイルの大部分を占める一価不飽和脂肪酸のオレイン酸や、微量に含まれるビタミンE、スクワレン、ポリフェノール類には、抗菌作用と抗酸化作用が備わっています。
歯周病を悪化させる最大の原因であるジンジバリス菌などの歯周病原因菌は、酸素を嫌う嫌気性菌であり、歯周ポケットの奥深くで毒素を排出しながら増殖していきます。
オリーブオイルの成分は、これらの悪玉菌の細胞膜にアプローチしてその活動性を低下させ、口内での爆発的な繁殖スピードを鈍らせる効果が期待できます。
さらに、現代人はストレスや不規則な生活によって口の中に活性酸素が溜まりやすく、これが歯茎の細胞を傷つけて免疫力を低下させる原因になっています。
オリーブオイルが持つ強力な抗酸化パワーは、この口腔内の酸化ストレスを中和し、歯茎本来の抵抗力を高めてくれます。
一般的なマウスウォッシュに含まれる強力な化学殺菌剤とは異なり、口内の健康を維持するために必要な善玉菌まで全滅させてしまうリスクがありません。
口内の常在菌バランスを自然で健康な状態に保ちながら、歯周病菌だけを優しくコントロールできるのが、天然オイルならではの優れた特徴です。
汚れの付着防止
オリーブオイルが持つマイルドな油分は、口に含むことで歯の表面や歯茎、舌や口腔粘膜の全体に、目に見えないほど薄く均一な保護膜を形成します。
この物理的なオイルの膜が、歯周病予防において非常に重要な役割を果たします。
通常私たちの口の中では、食事のあとに残った食べカスや、新しく侵入してきた細菌が歯の表面に付着し、それが時間とともに強固なプラークへと変化します。
しかしあらかじめオリーブオイルでコーティングしておくことで、汚れや細菌が歯の表面や歯周ポケットの隙間に物理的に密着しにくくなります。
これにより、毎日のブラッシングの際に軽い力でも汚れがするりと落ちやすくなるというメリットが生まれます。
またこのコーティング効果はドライマウスを防ぐ上でも極めて有効です。
特に睡眠中は唾液の分泌量が激減するため、口の中が乾燥して細菌が日中の何倍も繁殖しやすくなります。
就寝前にオリーブオイルで口内を潤しておけば、油膜が水分の蒸発を防ぎ、一晩中口の中の潤いをキープしてくれます。
結果として、朝起きたときの不快なネバつきや、歯周病菌の増殖に伴う嫌な口臭を劇的に抑えることができます。
口内デトックスと唾液分泌の促進
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダに由来するオイルプリングにオリーブオイルを活用することで、最高の口内デトックス効果が得られます。
口の中の細菌やプラーク、そしてジャンクフードなどに含まれる脂汚れの多くは、油に溶けやすい性質を持っています。
そのため、普段通りの水やお湯を使ったうがいでは、これらを根元から洗い流すことは困難です。
大さじ1杯ほどのオリーブオイルを口に含み、15分から20分間歯と歯の隙間にオイルを押し通すようにブクブクと動かすことで、汚れをオイルが吸着し絡めとってくれます。
さらに、この長時間のブクブクという運動は、口の周りにある表情筋や咀嚼筋を激しく動かすため、耳下腺や顎下腺といった唾液腺を強力に刺激します。
これにより、フレッシュな唾液が大量に分泌されるようになります。
唾液には、それ自体に強力な抗菌酵素が含まれているほか、傷ついた粘膜を修復する成分や、酸に傾いた口内を中和して歯を修復する再石灰化作用があります。
オイルプリングによる汚れの吸着洗浄と、自浄作用の要である唾液の分泌促進がダブルで働くことで、歯周病になりにくい清潔な口内環境を作り出すことができます。
まとめ
歯周病は極めて危険な疾患であり、最悪の場合は天然歯をすべて失うだけでなく、心疾患など命を脅かす全身疾患につながることもあります。
そのため、日々の食事の意識を改善し、予防することはとても重要です。
またオリーブオイルは、サラダ油の代用品として食生活に採り入れやすく、継続もしやすいため、すぐに採り入れるべき重要な食材だと言えます。
