【武蔵小金井駅前の歯医者で虫歯治療】側面の虫歯治療が難しい理由

虫歯と聞くと、歯の噛む面、つまり上面にぽっかりと穴が開くものを想像する方も多いかと思います。
しかし、実際は歯の側面に病変が生じるタイプも存在します。
またこのようなタイプの虫歯は、一般的なものと比べて治療が難しいとされています。
今回はこちらの主な理由について解説します。

側面の虫歯治療が難しい理由4選

側面の虫歯治療が難しいとされる主な理由は以下の通りです。

・視認性とアクセスの悪さ
・健全な歯質を巻き添えにするリスク
・隣の歯とのコンタクトの精密な再現
・歯肉溝への侵入と出血、防湿のコントロール

各項目について詳しく説明します。

視認性とアクセスの悪さ

歯と歯の間は、口を大きく開けた状態であっても光が届きにくく、肉眼で直接確認することが極めて困難な部位です。
歯科医師はデンタルミラーに患部を反射させて確認しますが、左右が反転した状態で鏡越しに見るため、非常に高度な空間認識能力が求められます。

また虫歯の広がりを正確に把握するにはレントゲン撮影が不可欠ですが、2次元の写真だけでは3次元的な内部の正確な広がりを完全には把握できません。
さらに、歯科用ドリルなどの治療器具を適切な角度で挿入するためのスペースが物理的に狭く、手元のわずかな狂いが隣の健全な歯を傷つけるリスクになります。

このように、肉眼で見えない場所を手探りで治療しなければならないという視野の狭さと物理的アクセスの悪さが、この治療の難易度を跳ね上げる最大の要因となっています。

近年はマイクロスコープを使用するところも増えていますが、器具の動かしにくさ自体は変わらないため、繊細な指先の感覚と経験が必要とされるデリケートな作業になります。

健全な歯質を巻き添えにするリスク

歯の側面に発生した虫歯は、外側の硬いエナメル質に開いた小さな穴から侵入し、その下にある柔らかい象牙質に入った途端、内部で大きく広がるという厄介な特徴を持っています。
そのため、上部から器具を入れて治療を行う際、虫歯がある場所までたどり着くために、その上にある健康で硬い歯質をどうしても大きく削り取らなければなりません。

歯科治療では健康な歯質をできるだけ残すことが基本ですが、側面の虫歯治療では内部に隠れた感染部分を取り残さずに除去しようとすると、削る量が増えてしまいがちです。
この削るべき虫歯と残すべき健康な歯の境界線の見極めが難しく、削りすぎてしまえば歯の寿命が縮まり、最悪の場合は歯の神経まで露出して神経を抜かなければいけません。

逆に削る量が少なすぎて虫歯菌を取り残せば、詰め物の下で確実に再発を起こすため、このギリギリのバランスコントロールに非常に高い技術と慎重さが求められます。

隣の歯とのコンタクトの精密な再現

側面の治療においてもっとも重要であり、かつ技術的に難しいのが、隣り合う歯とぴったり接する点の立体的な再現です。

健康な歯の側面は、ただの真っ直ぐな壁ではなく、滑らかなカーブを描いて隣の歯と絶妙な強さで接触しています。
治療によって失われたこの形を、詰め物や被せ物で100分の1ミリ単位の狂いもなく復元しなければなりません。

もしこの接触がほんの少しでも緩いと、食事のたびに食べ物のカスや繊維が隙間に挟まり、それが腐敗して周囲の歯茎を腫らせ、歯周病や新たな虫歯の再発につながります。
逆に接触がキツすぎると、歯と歯の間にデンタルフロスすら通らなくなり、無理に通そうとすると詰め物が外れたり壊れたりする原因になります。

口の中という暗く狭い環境で、隣の歯を保護しながらきつすぎず緩すぎない接触面の膨らみと高さを完全に再現することは、極めて難易度の高い職人技と言えます。

歯肉溝への侵入と出血、防湿のコントロール

側面の虫歯は、歯と歯茎の境界線である歯肉溝の内部や、さらに深い歯茎の内側にまで進行しているケースが少なくありません。
この部位の治療を行う際、器具が敏感な歯茎に少し触れるだけで簡単に出血してしまいます。

また歯科治療で使用するプラスチックや、型取りを行う際の接着剤は、水分が1滴でも混ざると接着力が著しく低下し、本来の強度が発揮できなくなります。
水分が付着した状態で詰め物をすると、数ヶ月~数年で隙間から剥がれ、そこから虫歯菌が侵入して再発の原因になります。

そのため治療中は綿やラバーダムというゴムのシート、または歯茎の隙間に専用の糸を挿入する圧排という処置を行い、血液や唾液を完全に遮断しなければなりません。

しかし歯の側面は構造上、これらの防湿器具を確実に装着することが非常に難しい場所です。
常に湧き出る唾液や、削る際の出血をコントロールしながら、100%乾燥した状態をキープして精密な充填や型取りを行うことは、歯科治療の中でも屈指の難しさとされています。

まとめ

歯の側面の虫歯は、前述したような理由で治療の難易度がとても高くなっています。
また表面の虫歯とは違い、患者さん自身が鏡で確認しづらいため、気付いたときには進行しているリスクも高いです。
そのため、普段からセルフケアを徹底することはもちろん、歯科クリニックで定期検診を受け、側面の虫歯の早期発見・早期治療を心掛ける必要があります。

関連記事

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!