【武蔵小金井駅前の歯医者・予防歯科】虫歯のリスクが高まる意外な行動とは?

虫歯のリスクが高まる行動と言えば、多くの方はブラッシング不足や、甘いお菓子の食べ過ぎなどを想像するかと思います。
こちらはもちろん間違ってはいないのですが、他にも意外と注意しなければいけない行動が山ほどあります。
今回はそのうちの一部を紹介します。

虫歯リスクが高まる意外な行動4選

以下の行動は意外と虫歯リスクが高まるため、できる限り避けなければいけません。

・お酒のテイスティング
・オフィスワーク中のタブレット
・就寝前のプロテインシェイク
・顔パック

各項目について詳しく説明します。

お酒のテイスティング

ソムリエや日本酒の利き酒師の方は、お酒の繊細な香りや味わい、余韻を深く吟味するために、液体をお口の中に数秒~数十秒ほど含み、舌の上で転がします。
このプロフェッショナルかつ高尚な仕草は、歯にとってはまさに酸の拷問に他なりません。

特に白ワインやシャンパン、ロゼワイン、そして一部の日本酒やクラフトサワーは、非常に強い酸性を示します。
ワインのpHは一般的に3.0〜3.8前後であり、これは歯のエナメル質が溶け出す境界線を遥かに下回る、強烈な酸性度です。

お酒をお口の中で転がすということは、この強力な酸性液体を、すべての歯の表面に満遍なく、かつ時間をかけて擦り込んでいる状態を生み出します。
これにより、エナメル質からカルシウムなどのミネラル成分が溶け出す酸蝕が瞬時に発生します。

さらに、ワインや日本酒には虫歯菌の栄養となる糖分も豊富に含まれているため、酸で歯の表面がやわらかくなったところへ、糖分が襲いかかるというコンボが成立します。

これを日常的あるいは1回のテイスティングで何十種類も繰り返すと、歯は驚くほど薄く脆くなり、先端が透き通るように削れて虫歯が乱発します。

オフィスワーク中のタブレット

デスクワークの眠気覚ましや、商談前の口臭ケアとして、市販の小さなミントタブレットをポケットやデスクに常備し、数分おきに口に放り込んでいる方もいるかと思います。
一見すると、爽快感があり砂糖の塊のようなキャンディよりは遥かに安全に見えますが、ここに落とし穴があります。

“シュガーレス”、“糖類ゼロ”とパッケージに大きく謳われていたとしても、成分表を凝視するとクエン酸やリンゴ酸、あるいは糖質が含まれているケースが多々あります。

さらに問題なのは、その頻度と食べ方です。
タブレットを噛み砕くと、微細な粉末が奥歯の細かな溝や歯と歯の隙間に強固に挟まります。
そして四六時中、途切れなく食べ続けることにより、口の中が中性に回復する時間が1日の中で完全に奪われます。

通常口に入った物質が酸を作っても、唾液が30分ほどかけて中和してくれますが、中和が終わる前に次のタブレットが投入されるため、口腔内は常に微酸性に固定されます。

ガムのように唾液の分泌を強力に促す効果も低いため、本人は口臭対策とリフレッシュをしている清廉な習慣のつもりでも、実際は虫歯の温床を自ら耕し続けている悪習慣です。

就寝前のプロテインシェイク

近年のフィットネスブームにより、筋肉の合成や疲労回復を狙って就寝の直前にプロテインを飲むという行動が完全に定着しました。
しかしプロテインを飲んだ後に水で軽くうがいをしただけ、あるいはサッと適当に歯を磨いて寝るという行動は、凄まじい虫歯リスクを内包しています。

市販のプロテインパウダーの多くは、飲みやすくするためにココア味やフルーツ味などのフレーバーがついています。
これは人工甘味料だけでなく、マルトデキストリンや果糖、ブドウ糖といった、虫歯菌が喜ぶ高エネルギーな糖質が大量に配合されていることを意味しています。

そして、プロテインの最大の特性はドロドロとした高い粘性とタンパク質による吸着性です。
シェイカーでシェイクされた微細なプロテインの粒子は口の中全体に飛び散り、歯面や歯茎の境目、舌の表面のザラザラに、まるでペンキのように強固にこびり付きます。

この強烈な粘着汚れは、単なるうがいや、毛先の届いていない適当なブラッシングでは絶対に除去できません。

このタンパク質と糖質の複合汚れを残したまま、唾液がほぼ完全にストップする睡眠へと突入すると、虫歯菌が一晩中増殖し、酸を出し続けて歯の根元を根こそぎ溶かしていきます。

“体に良い栄養素を補給して眠る”という意識の裏で、口の中には最悪のバイオフィルムが形成されているのです。

顔パック

美肌を保つために、洗顔後にパックを顔に貼り、10〜15分ほど浸透するのを待つという美容習慣がある方もいるかと思います。
一見すると、歯科領域とは何の関係もない高尚な美容習慣に見えますが、ここに極めて悪質な虫歯の罠が潜んでいます。

パックを顔全体に密着させると、鼻の周りの密閉感やマテリアルの重み、あるいはマスクがズレるのを防ごうという心理的意識から、多くの人が無意識のうちに口呼吸を行います。

美容液が肌に染み込んでいるその15分間、口のゲートは完全に開放され、外気がダイレクトに口腔内へと吸い込まれ続けます。
これにより、本来であれば歯を優しく包み込んで守っているはずの唾液が、凄まじいスピードで蒸発して干からびます。

特に朝のパック時は、起床直後で口の中の細菌数が1日の中でもっとも多い時間帯です。
細菌がウジャウジャと存在し、さらに前夜の食べ残しの微細な糖分がある状態で唾液の水分だけが奪われて濃縮されると、口の中の酸性度が急激に高まります。

肌をプルプルに潤わせているその裏側で、歯は水分を完全に奪われ、虫歯菌の放つ酸の直撃を浴びて溶け始めているという、恐るべきトレードオフ現象が起きているのです。

まとめ

虫歯における最大の敵は、冒頭でも触れた通りブラッシングが不足すること、甘いものを頻繁に摂取することです。
しかし、その行動だけ気を付けていればOKというわけではありません。
患者さんが思ってもみないような意外なところから、虫歯のリスクは上昇することがあります。
そのため、前述したような行動に心当たりがある方は見直してみましょう。

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