炭酸飲料を好む方の中には、特にコーラが大好きという方も多いでしょう。
コーラは唯一無二の美味しさであり、他の炭酸飲料ではなかなか替えが効きません。
しかし、コーラには大量の砂糖が入っているため、当然虫歯のリスクは高まります。
今回は、虫歯を予防しながらコーラを楽しむためにやるべきことをいくつか解説します。
虫歯を予防しながらコーラを楽しむ方法4選
虫歯を予防しながらコーラを楽しむには、丁寧なブラッシングなどの対策以外にも、以下のことを実践すべきです。
・ゼロコーラを活用する
・フッ素配合の歯磨き粉やジェルを使う
・キシリトールガムを噛んで唾液を出す
・歯科クリニックで定期検診とクリーニングを受ける
各項目について詳しく説明します。
ゼロコーラを活用する
どうしてもコーラ特有の爽快感を頻繁に味わいたい場合は、通常のコーラではなく、砂糖が含まれていないゼロカロリー・糖類ゼロのコーラを選ぶことが強力な虫歯対策になります。
通常のコーラには500mlペットボトル1本あたり約10個分以上もの角砂糖が含まれていて、これが虫歯菌の絶好のエネルギー源となります。
ゼロコーラに使用されているアスパルテームやスクラロース、アセスルファムカリウムといった人工甘味料は、虫歯菌が体内に取り込んでも酸を作り出すことができません。
そのため、プラークの形成を抑え、糖分に起因する虫歯リスクをほぼゼロにまで下げることができます。
甘いものを我慢するストレスを軽減しながら対策できるため、こちらは非常に現実的な選択肢です。
しかし、ここで1つ大きな注意点があります。
ゼロコーラであっても、炭酸飲料特有の酸性度は通常のコーラとほとんど変わりません。
つまり、糖分による虫歯は防げても、酸によって歯のエナメル質が一時的に柔らかくなるリスクは依然として残っているということです。
そのため、ゼロコーラに変えたからといって、ダラダラ飲んだり、飲んだ後に口をすすがなかったりしては意味がありません。
他の対策と組み合わせることで初めて、最大の効果を発揮します。
フッ素配合の歯磨き粉やジェルを使う
普段のオーラルケアにおいて、フッ素が高濃度に配合された歯磨き粉やジェルを積極的に取り入れることで、コーラの酸に負けない強い歯の質を作ることができます。
フッ素には大きく分けて3つの優れた効果があります。
1つ目は、酸によって溶け出した歯のカルシウムやリンを元に戻す再石灰化に強力に促進する効果です。
2つ目は、歯の表面のエナメル質と結びつき、酸に強いフルオロアパタイトという硬い構造を作り出す効果です。
3つ目は、虫歯菌自体の活動を抑制し、酸を作りにくくする効果です。
コーラを好んで飲む方は、そうでない方に比べて日常的に歯が酸にさらされる機会が多いため、フッ素による歯質の強化が必須になります。
市販の歯磨き粉を選ぶ際は、パッケージの裏面を確認し、フッ素濃度が1450ppmと記載されている高濃度タイプを選ぶとより高い効果が期待できます。
さらに効果を高めるためには、就寝前の歯磨きの後に、フッ素ジェルを歯全体に塗布して洗い流さない方法や、フッ素洗口液を使用する方法が有効です。
寝ている間は唾液の分泌量が減り、虫歯リスクがもっとも高まる時間帯であるため、このタイミングでフッ素を口内に留めておくことで、ダメージを効率良くリセットできます。
キシリトールガムを噛んで唾液を出す
コーラを飲んだ後にキシリトール100%配合のガムを噛むことは、口内環境を急速に改善し、虫歯を予防するためのスマートな習慣です。
ガムを噛むという行為そのものが、お口の中にある最強の味方である唾液の分泌を大量に促します。
唾液には、酸性に傾いた口内を中性に戻す緩衝能という働きがあり、コーラによって柔らかくなったエナメル質を素早く硬く修復してくれます。
さらにガムに含まれるキシリトールは天然由来の甘味料であり、虫歯菌が酸を作ることができない成分です。
それだけでなく、キシリトールを長期間摂取し続けると、口の中の虫歯菌そのものの数が減少し、菌の性質自体も弱まることが科学的に証明されています。
つまり、虫歯になりにくいお口の体質へと変化させていくことができるわけです。
選ぶ際のポイントは、必ず甘味料として“キシリトール100%”と表記されている歯科クリニック専売のものや、市販でも糖類が0gの製品を選ぶことです。
他の砂糖や水飴が含まれているガムでは、逆に虫歯の原因になってしまいます。
コーラを飲んで水ですすいだ後に、キシリトールガムを10分〜15分ほど噛む習慣をつければ、唾液の力とキシリトールの効果でコーラの悪影響を最小限に抑えることができます。
歯科クリニックで定期検診とクリーニングを受ける
自宅でのセルフケアをどれだけ徹底していても、コーラを定期的に飲むのであれば、歯科クリニックでのプロフェッショナルケアを受けることが最終的な最大の防衛策となります。
どれほど丁寧に歯を磨いていても、歯の隙間や奥歯の溝、歯と歯茎の境目などに残った細かなプラークを100% 除去することは不可能です。
放置されたプラークは数日で硬い歯石へと変化し、こうなると通常の歯ブラシでは絶対に落とせなくなります。
歯科クリニックの定期健診では、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って、これらのがんこな汚れや歯石を徹底的に除去してくれます。
また自分では気づかないような初期の虫歯や、酸によって歯が溶け始めている兆候をプロの目で早期に発見することができます。
初期段階であれば、歯を削ることなく、高濃度のフッ素塗布やブラッシング指導だけで治すことが可能です。
“痛くなってから行く場所”ではなく、“コーラを美味しく飲み続けるために、健康な歯を維持しに行く場所”として歯科クリニックを活用しましょう。
まとめ
コーラが大好きな方は、虫歯の原因になることがわかっていても、完全に断つのは難しいでしょう。
しかし、虫歯のリスクが高いからといって、コーラをやめなければいけないというわけではありません。
前述したような対策をしっかり摂っていれば、虫歯のリスクを抑えつつ、コーラ特有の味や抜群の爽快感を楽しむことができます。
